りぼん句会報2023年11月24日(金)

零回戦の正解は「鮟鱇」 。

顔が潰れたアンコウにしては良い男。 ぽっぽ、仙葉、大正解!

お二方お見事!!

一回戦 「作」の字

(★=特選)

蒟蒻掘る贋作作家のバイトかな/光音座

「なんかいろいろ考えましたね。こんにゃく掘るバイトっていうのがまず面白いですけど、贋作の作家っていうのもすごいですね」「絵画とかの贋作を作る職人がいるんでしょうね。こんにゃく掘りがバイトなんでしょうね。贋作を作るのが本業だけどそんなに売れなくて貧乏で、贋作を作りつつこんにゃく掘るバイトをする、と」「蟹の船乗ったほうがいいんじゃないですかね(笑)」「こんにゃくの発想出てこないですよね」「作り込んでるね」

喘息の発作の予感冬の蜂/企鵝

「冬の蜂だと弱ってるイメージが強すぎるかな」「喘息って季語じゃないのかな?」「ギリギリ冬っぽいけどね」「喘息持ちの人は年中ゴホゴホしてますからね」「古典文学っぽい」

絶筆の弥生子作品つばきの実/惟久里

「野上弥生子さんのことですか? 小説家ですね。99歳くらいまで生きてる」「学のある区だと思いますけど、つばきの実ってのが合ってるかどうかもよくわからない」「古めかしい感じがする」「惟久里さんからコメントです。弥生子の絶筆は『森』でした、椿とちょっと合いませんね、と」

ビャンビャン麺作字しないと出てこない/翼

「あー」「つまりモリサワフォントとかにないから字を作るわけですね。ビャンビャン麺って画数の多い字ですね、クイズノックとかが有名にしましたけど」「でも広辞苑だと龍を四つ書く字が出てたりする」「Wikipediaだとこういう字ですね」「昔、崎じゃなく﨑っていう字がなくてワープロで作字したことあります」「でも、そのまんまですね、ただの仕事の日記じゃないですか(苦笑)」

庭先の作務衣で間引く大根苗/小佐治

「そのまんまですね」「感動がない」

脱獄をし過ぎた鼠作務衣縫う/小川

「ネズミが縫うことになっちゃわない? この語順だと」「ネズミって呼ばれてる犯人の名前だろ」「もう8回くらい脱獄してる」「縫うっていうのは刑務作業ですかね」「脱獄したときに破けちゃったのか」

作詞家はポインセチアに騙されて/ときこ

「へ~」「いい句な気がするんだけど、それこそだまされてる気がする(笑)」「だまされて、がゆるくない?」「なにも言ってないと言えば言ってないけど。J-POPの作詞家っぽい」「小椋佳っぽいけどね、間違ってる感じが」「俳句でだまされてって言っちゃいけない気がするな」「ポインセチアの赤い花を見て深い愛を感じてしまった、それを歌詞にしたけど全然受けなかったのか」「なんか陳腐だな」

原作と同じ傷痕ある羆/企鵝

「複雑になりましたね。原作って言ってるから小説とかの原作がまずあって」「ヒグマ立つとかにして躍動感出したら後半いい気がする」「ヒグマ来る、くらいにすると距離感がいいんじゃないかな」「遠くから来てる感じで、でも傷跡が視認できるくらいで」「でも発想が非常に面白いですよね、原作と同じっていうのはなかなか出てこない発想だな」

入選や作り話の初夢で/たろりずむ

「小学生の冬休み感想文みたいなのを書いて、僕は初夢で死んだじいちゃんに合う夢を見ましたとか書いたら、それが県の賞とか取っちゃったと」「池田先生が夢枕に(笑)」「初夢を作り話にするのはけっこうお茶目だと思いますけどね」「入選が乳腺かと思った」

子作りのついでに作る雪兎/翼

「ついでに作るんですか(笑)」「なんか言い方が…」

紅白の勝ち操作するジュリー景子/小佐治

(笑)「どんだけネタ引きずってんだよ」「今年誰も出ないね」「誰も興味ねえよ(笑)」「藤島ジュリー景子さんですね。白組を勝たせたいってことかな」

婆さんが雑に作つたふくと汁/たろりずむ

「ふくと汁ってなんですか?」「フグの鍋だよ。関西はみんなフクって言う」「なんかリアル感がありますね」「雑に作った、ってところがね」「食べたら死ぬだろ(笑)」

贋作と知って眺める小春かな/龍

「あー」「小春は悪くないけどね」「知って、なのかな? 疑ってとか思いつつとかじゃないのかな」「知って、っていうレベルがいちばんありがちと言うか。あるあるじゃないけど」「誰かに教わったのか鑑定士に診てもらったのか」「教わって、がいいよ」「なるほど。鑑定士呼んで、これいいでしょ骨董品見る目あるでしょって言ったら、当たり前ですけど贋作ですよって(笑)。贋作と教えてもらふ小春かな、か。教えられたるじゃ硬いもんな、教えてもらふくらいがいいな」「そっちのほうが馬鹿っぽくていいよ」

猫カフェの猫の所作より冬めきぬ/ときこ

「猫カフェにしないほうがいいんじゃないかな」「猫と冬は近いかな、コタツで丸くなるだから」「猫カフェがちょっと新しいと思っちゃった」

大作の肉やはらかし闇夜汁/光音座

(爆笑)「なんでそういう発想できるんだろう」「カニバリズム(笑)」「こういう愛し方をするってなかなかでしょう、敬愛の究極形」「柔らかそうだけどね、確かに」「世界中でこの句会しか出せない」「闇夜汁、巧いと思うけど」「大作がくれた肉って解釈もできるけどね」「そうしたら批判にもなる」

年の瀬の作りつ放しの炒め物/翼

「そのまんまじゃない?」「「日常の感動って感じですよね」「作つて冷める、はどうだろう?」「問題にしてる感じがしますよ、作りつ放しのほうが」「作りつ放しのほうが褒めてはいないけど肯定してる感じがする。冷めてる、じゃ馬鹿にしてる」「年の瀬忙しいですからね、もやしとか冷たくなっちゃって」

手作業でこさえた爆弾酉の市/小佐治

(爆笑)「発想が馬鹿ですね、テロリストにもなれない発想」「こさえた、が馬鹿すぎる」「田舎者感がある」「すべてがチープなんだよな」

作業所の不安しかない聖菓かな/たろりずむ

「聖菓、この場合はクリスマスケーキかな?」「作業所と聖果は珍しいかな」「聖菓…イースターに祭壇に捧げるお菓子。あ、でもクリスマスケーキの俗称にもなってる。こっちは季語として遣うんで、この場合はクリスマスケーキでしょう」「作業所って?」「たぶん障害者支援の施設のほうだと思います」「不安しかないって言っちゃダメなんだよね」「聖果を描写しろってことでしょ、少し汚れたとか」「汚れた、はダメでしょ(笑)。作業所の聖果は面白いけどね」「いいんじゃない? 作業所の丸いクリスマスケーキくらいに言っとけば。それ以上は何も言わなくていい、どう丸いかを想像させれば。これ以上はディスってもいけないんだよ」「丸くないケーキでは?」「四角いクリスマスケーキもありますからね。まあいろいろあるだろうね、髪の毛とか」「外からコメント来てます。糸引いている聖果かな(笑)。ダメ流石に。タイムリーだけど。話題になったデスマフィン」

デスマフィン関連のニュース

作文の書き出しにいるサンタかな/翼

「あー」「サンタさんへ、で始まるの。サンタさんへ、僕はベイブレードが欲しいです、とか。手紙なんだけどそれを作文って言った」「書いたら親がちゃんとチェックしてデパートでそれを買ってくるってことなのかな」「作文がちょっと違和感あるな」「イメージは手紙っていうより普通の文章だった。サンタクロースカミングアウト」「サンタクロースがいたならばっていうエッセイ」

国産のサンタクロースを作る会/ときこ

「大手町辺りでそういうイベントやってますよ、サンタクロース100人で歩くみたいな」「国際サンタクロース協会ってのがあって、そこに認定された日本人のサンタがいますよ」「ヒゲがあって」「それでホッホッホって笑い方が板についてなきゃいけないとかいろんな基準があって」「コカコーラに買収されそうですけどね」「仕事なさそうですけどね、年1回しか」「普段はケンタッキーで働いてるとか(笑)」

日本人唯一の公認サンタクロース・パラダイス山元にインタビュー

手作りのお猪口手酌の燗熱し/惟久里

「込み入ってるなあ」「自分で陶芸教室に通って好きな人のために作ってきたのか、自分のために作ったのか。自分で自分のために作ったお猪口で手酌したってことか」「作りが甘いからちょっと漏れちゃったりとか、薄くて持ってるほうの手も熱くなったとか」「まさにへな猪口ですね」「へなぶりのへなかな? よくないって意味の」「埴猪口…へな土で作った粗末な猪口。語源の一つとしてそういうのがあると」

役作りに難航したる玉子酒/翼

「映画『ロッキー』の勝手なイメージが来ちゃうけど玉子酒って言うと。ロッキーは生卵を飲むからちょっと違うんだけど」「玉子酒って風邪引いたときとかに栄養を摂って身体を温めるために飲むものですよね。それが役作りとどう関係あるか。見た目の役作りなのか、しゃべり方とか演じるキャラクターの話なのか」「普通は身体を細くするか太くするかだと思いますけどね」「病人の役で本当に病気になっちゃうイメージだよ」「ああ、そういうことか」

オリオンや作務衣の人の袖の下/小川

「袖の下っていうのが賄賂のイメージがあるけど、これは文字どおりの袖の下なんでしょう」「オリオンって冬の星座でしょ、作務衣が合わないんじゃないの?」「全然合わないよオリオンと」

クリスマスケーキほとんど作り置き/翼

「お菓子屋さんの裏を暴いちゃだめだと思うんだけど(笑)。ヤマザキなんか半年前から作って冷凍しておくっていうから」「野暮だよね」「飲食店の裏側を…」「ルポライターみたくなってきてる(笑)」「サイゾーとかに書かれていそうな記事だよね、5月くらいから準備してますよって従業員の話が」

農作物ばかり食べさせ冬休み/ときこ

「わかんねえな」「熊とか」「あんまり人間ぽくないもんね」「家畜じゃね?」「子どもを家畜と見てるのかな」

大作の駄作の詩集歳の市に/小佐治

(爆笑)「ヒューマンレヴォリューション」「ひどい詩集だな(笑)」「逆に“立派に”とか言ったら面白い気がしますね。大作の詩集立派に歳の市って言うと、いかにも学会員の方が丁寧に扱って本棚にホコリかぶらないように置いていた感が出たほうが」「馬鹿にして描いた肖像画に、学会の人たちみんなからありがとうございましたって感想書かれてたってことあったな。『偉人伝』ってタイトルで」「あれこそ現代アートじゃないですか、タブー視されていたものに真正面から取り組んで」

作られて殴られている雪だるま/龍

「うーん」「殴られている、がなあ」「作られている、がいらないんじゃない」「上級生やいじめっ子じゃなくて」「女にも殴られている雪だるま」「いいですねえ」「中学生のとき雪チンコ作ったら女の子に殴られた」

憂鬱な句作黝色の雪空/惟久里

「ゆうしょくって読むそうです」「木とかが黒くなることを黝色化っていう」

作戦の縦横の線ある囲炉裏/企鵝

「おー! これは急に歴史の感じが出てきましたね。作戦って軍事作戦のことだと思う」「サッカーだと思ったけど」「え? 囲炉裏ですよ?」「アヤックスとかサッカーの説明だと思った。まあ戦いだね」「縦横の線だから海軍かな、囲炉裏だから陸軍かな」「囲炉裏だと村のイメージだから戦争っていうより水引き合戦くらいのショボい作戦なんじゃ?」「でも作戦に縦横の線があるってことは相当地理的な要素が絡む作戦では?」「なんか深い感じはするんだけど具体性がないからわからない。それこそベトナム戦争みたいなイメージじゃないかな、田舎のほうに行って作戦を立ててる」「戦争に行った先で」「そうそう、村を襲って人を殺して囲炉裏を使って作戦会議を立ててる」

手作りのつくねと霜の降る夜は/翼

「孤独俳句ですか」「寒い夜」「つまんないねこれ(苦笑)」「寂しいってことじゃない」「この寂しさはわかるまい、肉をつぶしてるときの」「だったらつくねこねたほうがいいんじゃないですか、自動詞を入れたほうが。手作りつくねっていうと焼き鳥屋で食べてるみたいな」「鶏をつぶしてるところだよ」

反作用殴った拳が骨折す/小佐治

(笑)「この言い方はとぼけてるね」「ヤンキー高校で物理を教える先生が、作用反作用の話しますって言って人を殴れば骨折しますよねって」「人を押したら自分も押されるって話をするのに馬鹿相手だから、馬鹿が盛り上がる話一生懸命しなきゃいけないって工夫だと思います」

カトレアやおにぎり作る風俗嬢/小川

「カトレアが難しいところだね」「おにぎりを食むでよかったんじゃないかな、そっちのほうが合ってる気がする。休憩室にカトレアが飾ってあった。カトレアと風俗嬢のイメージはわかるんだけど」「作る、はねえ。急にママになっちゃうんだよな」「おにぎりを食む、それこそコンビニのおにぎりでいい、シーチキンとかをパリッと一口食む、そういうイメージで」

手作りのさいころ2と5しか出ない/たろりずむ

(笑)「2と5は反対側だからその目しか出ないと」「この言い方は形状ってことか」「中に重りを入れてズルサイコロを作った」「手作りって割に手が込んでる」「昔ズルサイコロって売ってましたね。実際に中に重りが入ってて重心がずらしてあるんですよ」「あるいは純粋に不器用だったからちゃんとした立方体が作れなくて2と5に偏っちゃった」「もしくは2と5しかないサイコロ(笑)」「バレちゃうよそれじゃ」「使い道がなさそう」

★刑務所で作つた束子雪催ひ/翼

「たわしと雪もよいの景が合ってる気がする。外の水飲み場みたいな所に置いてあるイメージ」「これいい句な気がしてきたな。たわしなんて世の中で作ってる人がいるのかなんて思いながら自分でたわし作ってたら、外は雪のようだと。その寂しさを感じたと」「雪もよいだからまだ降り出してない」「刑務所の寂しさをその時初めて感じたんだろうね」「アット刑務所じゃないかもしれない。昔たわし作ってて、出所した後にたわしを見て昔作ったなって思い出した」「雪もよいがいいね」

二回戦 贈り物(プレゼント)

(★=特選)

流感のおでこに当てるプレゼント/企鵝

「ああ」「流感はインフルエンザとか流行性の風邪全般を言うらしい」「トレンディな感じだな」「子どもが40℃の熱出してクリスマス会行けなくて可哀想だったと思ったら、お父さんがプレゼント買ってきてくれてただいまっておでこに当てる、あっ冷たいって、家族の可愛らしい景色。CMみたいな」「トイザらス句(笑)」「俺は浅野温子のイメージだったけど。ドラマっぽい」

フランスの巨匠が羽織るちやんちやんこ/たろりずむ

「ギャップがあるのはわかるんだけど、それ以上はない感じ」「おそらく日本の誰かが贈ったんだろうね、ジャパニーズトラディショナルコートだとか適当に言って」

冬の夜乳首隠せるリボンポチる/小佐治

(笑)「贈り物ね」「私がプレゼントなんだよ。クリスマスプレゼントは私ってギャグをやるために乳首がギリギリ隠れるリボンをネットで買った」「布の面積少ないから安いだろ(笑)」「はい、小佐治さん」「おっさんじゃねえかよ(笑)」

ヴィトンよりグッチがいいな冬帽子/翼

「どストレートじゃん。冬帽子もそのまんまだし」「たまにはこういうのも交ぜておかないと」「いいって言えばいいよね」

これやこの邪宗の都毛皮売/光音座

「これやこの、は都にかかるんでしたっけ?」「あちこちの、の意味かな」「邪宗の都ってのは?」「芝居がかってるな」「創価学会の『威風堂々の歌』ってのがあって、その歌詞に出てくる。そこここに邪宗の都があると」「毛皮売ってのはちょっとしゃれてる。たとえばヴィーガンにとっては毛皮は絶対許せない、その意味で邪宗の都なんじゃないかな」「よく知ってるなこんな言葉。この人日本にいないんだけど(笑)」

木枯しや欲しい物だけ聞き忘れ/惟久里

「うーん」「なにが欲しいんだいチンチンかいって言って(笑)」「グッチとヴィトンとバーキンとか言ってるんだけどそこだけ聞き忘れた」「木枯しが合わないかな」「忘れると木枯しがつき過ぎ」

寄鍋の卓の下のプレゼント/企鵝

「卓って他に読み方ありますか? “たく”で読むと字足らずなんですよ。つくえって読むかなあ」「ちゃぶ台みたいなところで寄鍋みんなで囲んでて、子どもに見えないようにして実はニンテンドースイッチが隠してある、そういう感じじゃないかな」「寄鍋が効いてないかな」

花嫁のビューティプラン牡蠣100個/光音座

(笑)「馬鹿ですねこれも」「ビジネス馬鹿」「おそらく結婚式の前のビューティプランなんでしょうね。ブライダルエステだと思います。旦那に食わせたほうがいいと思いますけどね」「牡蠣食べ放題行ったことがあるんですけど、50個が限界でしたね」

お隣の歳暮が届き開けてみる/ときこ

(爆笑)「開けてみる、いいねえ。この馬鹿らしさがいいですね」「馬鹿すぎ」「お隣のだからね、開けちゃダメだろ」「お隣っていうのが仲のいい二世帯住宅とかで、マンションの隣借りてる二世帯住宅とかもありますから。でもそういうのじゃなくて、この場合は他人だと思いますけどね。ああアサヒビールって書いてある開けちゃおうって」

靴下を持ち帰りたるサンタかな/たろりずむ

(爆笑)「あったかそうとか言って」「洗ってないヤツ?」「いや小学生が履いたヤツですね」「どういうこと?」「いろんな意味があるけど、靴下を持って帰って使っちゃうてのもあるし、女性が履いたストッキング持って帰っちゃうってのもあるでしょうね」

討入やシャガールみたいな青い夜/翼

「討入が季語だった気がする」「吉良上野介ですな、赤穂浪士」「12月14日義士祭」「シャガールってどういう感じ?」「ジッタリンジンですな。♪シャガールみたいな青い夜」「学のある人かと思ったらそういうことじゃなかった」

年の暮れ今年も来たよハムの人/小佐治

「あー」「CMそのまんまじゃないかこれ。吉永小百合とかやってた」「コピーライターの小佐治さんでした」

エンゲージリングが熊の胃の中から/たろりずむ

「あータイムリーですね。指まで食うかですけどね。熊、指まで食べないと思いますよ」「昔、蛇に丸飲みされた花嫁ってのがあって、蛇さばいたら花嫁衣装が出てきたっていう」

★ワンルームに新巻鮭を横たへる/ときこ

(笑)「これいいねえ、横たえるのが」「優美さがいいですね、画もいいし」「こんなもの来ちゃってどうしようって。横たえる、がすごいんじゃないのこれ」「置くとこねえやこんなでかいのって床に置く感じがいいよ」「北海道出身の人なのかな? お父ちゃんから鮭が送られてきちゃったんでしょうかね。ちゃんちゃん焼き何十回分なんだってくらい」

地獄谷沢尻エリカと寒卵/光音座

「どういう意味だ? 箱根の地獄谷とどうつながる?」「整形の感じじゃないか? 主演した映画『ヘルタースケルター』の」「岡崎京子原作の」「意味が読めないなこれ。でも深い意味がありそう」「寒玉子は寒の頃の栄養のある卵。沢尻エリカはどういうイメージか。エリカ様、女王様、薬物で捕まった…」「やっぱり整形のイメージじゃ?」「『ヘルタースケルター』素晴らしい映画でしたね、名演だと思います」「誰か意味わかったら補足してください」「光音座さんの句です」「じゃあわかんねえや(笑)」

映画『ヘルタースケルター』予告編

女子マネを今川焼で手懐ける/たろりずむ

「チープだなあ、コロコロコミックみたいな」「今川焼、おそらく鯛焼の関連季語として考えた冬の季語なんでしょう」「呼び方、関東は今川焼が多くて関西は大判焼が多いって確か。回転焼は九州、それ以外にも10個ぐらい呼び方があって毎回論争になってるんですよ。いちばんマイナーなのはベイクドモチョチョだったかな。あ、大阪は御座候って呼ぶって聞いたことあったな」「まいばすけっとでも今川焼って言って売ってる」「白いクリーム入ってるの好きだったな」

プレゼント抱えて新大阪行きに/龍

「大阪LOVERですか? 吉田美和じゃないかよ」「どっちかな? 東京からとするならば夜なのか朝なのかでまた違ってくる」「神戸から来てる(笑)」

DREAMS COME TRUE『大阪LOVER』

ゴスペラーズ『新大阪』

のし紙のテープの残る歳暮かな/企鵝

「まああるあるだな」「セロテープを切った後の紙までちょっと付いて剝がれちゃった感まで出せたらよかった」「のし紙のテープをもっとうまく言ってたらなあ」「まだ入口って感じだな、あと20歩くらい前に行かなきゃいけない、スタート位置には立ってるけどってとこだな」

御土産を軽さで選ぶ一茶の忌

「あー」「軽さと一茶の忌は合ってる気もするんだけど」「微妙なとこだよね」「一茶ってほんとに明るいじゃん」「ヤリチンだからな(笑)」「軽さが一茶のカッコよさだと思うんだけど」「軽さと一茶で、意味がつき過ぎてると思う。わかると言えばわかるけど」

おじさんの手製のマスクやや黄色/小川

「きったねえなあ(笑)」「赤くてもヤダ、何色でもやだよ」「風俗嬢にお弁当持ってっちゃうおじさんの気持ち悪さがあるよね」

マフラーにネクタイ荒縄でとどめ刺す/小佐治

「マフラーで縛ってネクタイで縛って最後は荒縄でってことか」「最初から荒縄にしろよ」「とどめっていうのは人を殺すってこと?」

湯治湯で待つてる私を抱きに来て/翼

(苦笑)「なんですかこれは(笑)」「自分で作ってて恥ずかしいなこれ」「ツッコミようがないよね」「さっちゃんが柚子湯に入ってたらいいなあ。ぼんやり考えてたことが出てしまった不意に」

★二千円置かれてゐたるクリスマス/たろりずむ

(笑)「この二千円はうまいよ」「これ面白いですね」「二千円、効いてるよね」「千円でも一万円でも五千円でもダメなんだよ、やっぱり二千円が絶妙」「1食+お菓子代」「物価の話もそうだけど、やっぱ二千円って使わないじゃないですか単位として。普通は千の次は3か5だから。妙にケチ臭いけどいつもよりはあるっていうそのダサさ」「やっぱり実景なんでしょう」「ちゃんと読まないと飛ばしちゃう句だと思うけどいい句だよな」

子供の小遣いで買えるプレゼント/菊池洋勝

「まあこれはそのまんまじゃない?」「500円とかってことでしょう? こんなの子どもの小遣いじゃねえかよってブチ切れるわけだ男が、女でもいいけど」「イメージとしては4℃のジュエリーを叩くみたいな感じだけどね、子どもの小遣いでも買えるじゃんみたいな。俳句としてそんなに面白くないんだよな」

転居後の同姓へ間違い歳暮/惟久里

「全部言っちゃってる感じですね」「佐藤さんに元佐藤さんの家の歳暮、とか言うとまあいいかな」「間違えて、は言わないほうがいい」

カトレアや彼氏は穴熊に似ている/小川

「プレゼント感がなにもないんだけど」「カトレアは夏じゃない? 冬の花なの?」※カトレアは三冬の季語でした。「穴熊は穴に入ってる熊?」「穴熊って動物がいますよ」

鮟鱇を手にぶら提げて帰途に着く/小佐治

「帰途に着く、の淡々さがいいと思う」「でも家で吊るし切りってあんまりやらないからなあ」「リアルじゃないってことね」「でも1回やってみたいけどね吊るし切りって」

クリスマスケーキの材料なら贈る/ときこ

「作ってくれってことですかね」「プレゼントでケーキは買えないから材料だけ買うってことかな」「材料も高いですよ。材料を個別で買ったらケーキ代よりも高くなりますよ、素人が買うと」

湯冷めして贈る言葉を忘れをり/小川

「湯冷めをした後、風呂出て贈る言葉を言うことなんてないでしょう順番的に。贈る言葉って卒業式とか送別会とか、最後に社長ありがとうとか部長ありがとうとかその時に少し述べるんじゃないかな」「明日なに言おうかなと思ってたのが忘れちゃったんだよ」「ああ、風呂の中で考えたんだ。で、湯冷めして忘れちゃったと」

毎月の税金からのプレゼント/小佐治

(笑)「はいこれは?」「はい小佐治です」(笑)

整形がバレないやうにパイ投げる/翼

「おー」「投げつけた相手がバレないようにってこと?」「パイ投げって最近流行らないね、昔はよくやってたのに。偉いヤツとか政治家によくやってたよ、嫌われてる政治家とかに」「互いに投げるイメージなんだけど」

着膨れて贈られてゐる体当たり/小川

「ああこれはわかるね。小学生の時にメチャメチャ荷物持たせたり他人のコート着させたりして、コート10枚とか着るじゃないですか」「でも贈られている、が変かなあ」

現ナマをくれたからナマ難労日/翼

「勤労の字が難労になってますね」「ああ」

大人の駄菓子屋で買えるプレゼント/菊池洋勝

「1枚3000円の紙とか買える」

暴投す指輪を入れた雪礫/翼

「ああ」「女の子に、結婚しようとかクリスマスプレゼントとかを雪つぶての中に入れて、バンと割れたときに、わ!なんか出てきた!ってサプライズをしようとして投げたんだけどそのまま川に落ちちゃったとか」「入れないですけどね、普通の人は」

光沢を放つ痰履吐く義父の家/仙葉

(笑)「なんだよこれ」「ぎふって岐阜県かと思った。下呂温泉とか」「すごいなこれ、ギラギラしてるなあ」

★おでん酒犠打がなかなか決まらない/翼

「あー」「これいいんじゃない? 屋台じゃなくて家だろなあ、おでんを食べててその汁の中に酒を入れたんですね。おでん酒って屋台でやりますか?」「やるよ」「じゃあ屋台かなあ。小っちゃなテレビがついててナイター観てた、さっきから送りバント2回も失敗してるじゃん、そういうイライラが募る感じをおでん酒で表現したと」「これいい句だと思う。おでん酒の切り取り方がうまいと思いますよ。おでん酒から屋台の風景までフォーカスされる」「犠打ってところがいいんだろうなあ。ホームランじゃなくて犠打だから、ノーアウト1塁で2番バッターが全然仕事してくれないイライラ感が」「贈り物だから」「おくるの字が違いますよ(笑)」

セーターを拾ひましたと贈られて/小川

(笑)「拾い物贈るんじゃないよ」

全身で喜ぶ子らへ海豚ショー/惟久里

「わかるけど嫌いな句だな」「子らへ、からイルカショーの流れがイヤだ」「普通の水族館のイメージか。イルカショーで子どもに水鉄砲やったりとかするのかな、サブーンって」「全身で喜ぶ、もイヤだな」「イルカショーのほうが全身で喜ぶよりも先でしょって、その前後関係も嫌いなんだけど」

送り狼三鷹までついてくる/翼

(笑)「わかりづらいと思うんだけど、送り狼は飲み会の後で女の子に、家まで送るよとか言ってついてきてセックスをしようとする馬鹿なヤツですね」「三鷹までついてくる、が面白いところで、高円寺とか阿佐ヶ谷、荻窪ら辺に住んでる女の子に、家どこなの?家まで送るよって言うけど、いえいいですもうちょっとなんでってやってたら三鷹まで着いちゃったっていう馬鹿な話ですね」「やれずじまいですね」「三鷹ラブホテルありました?」「ないよ」

以上で終了です!!

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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