正解は「半生」 昼の白い半月を見上げて、己が半生を思う。
語尾の「と」をあえて二度使うのには意味があった。全員不正解。
正月と言えば餅つき。冬の季語でもある。
ヤフオクで木臼を購入したので、近々餅つき大会をする予定。
一回戦のお題は臼。
一回戦
「うす」の音
薄氷を透かして泳ぐ鮒の群れ/小佐治
「そのまんまだな」「春だからな」
※薄氷(うすらい)
去年今年凶器は羅臼昆布かな/菊池洋勝
(笑)「硬くなってる」「羅臼は北海道でしたっけ」
注連縄が三つ並べるシェアハウス/遊鬼
「並べるは並んでいる、ということですね」「作りすぎかな」
黒帯が拳で砕く臼の音/あ わ
「砕かないだろ(笑)」
寒空のベンチにスーパーゼウスだ/風の日の扉
「あー」「ビックリマンチョコの一番レアとされている。光り方の違いがありましたね」
黒マント黒帽性的少数派/遊鬼
「少数派」「黒マント黒棒の意味がとりきれないなあ」
川の様子を見に行つたまま去年今年/たろりずむ
(爆笑)「川に行ったきり」「台風の時は川に行っちゃいけないよと言われているのに…」「上手いですねえ」
掃き寄せて椿の道を明るうす/ときこ
「明るくすることを明るうす、って言うんですね」
元旦の紙面にウスライナの誤植/翼
「ウスライナ(笑)」「だめです。読めない字です(笑)」
サウスポー生き辛さはそぞろ寒/まおにゃん
「生き辛さまで言っちゃだめだよ」
おせち売る薄ら笑いのベトナム人/とみ
「うすら笑いが言い過ぎだけど、おせち売るベトナム人はいいねえ」「闇おせちじゃない?」(笑)
着膨れか薄着のデブか分からない/たろりずむ
(笑)「乳首が透けているかどうかで判断してください」
薄ら馬鹿と呼ばれて沢庵齧りをり/遊鬼
「まあ普通ですね」
さっきから寒くて死んじゃうっす、主任!/風の日の扉
(笑)「主任っていうのがいい」「外でケーキ売ってる」
そうじゃない濡れないときはこうするの/小佐治
「素人童貞の感じ」「濡れないときっていうより、入れたい時がいい」(笑)
まう少し待つててほしい初日の出/翼
「電車が間に合わないのかな」「山だと早く見えるかもしれませんね」
薄い頭初雪一番先に知る/小佐治
「ハゲのおっさんに雪が乗っかる。感知するんだね」
香水が車両で混ざる大晦日/とみ
「電車なのかな」「大晦日は電車がすいているかな」「この香り元カノのやつーとか」「香水は夏の季語だけど初詣って言ってるから」
臼と杵名前つけるならセバスチャン/まおにゃん
「なんか名前つけたいなって」
よろろすく申す上げます年賀状/翼
(笑)「アーニャか」「可愛く読むんだよ」「ヤンキーかと思った(笑)」
アウストラロピテクス像のマスクかな/遊鬼
「原始人ですね」
マウストウマウスの味や去年今年/菊池洋勝
(笑)「今年一番よかったのがこれ」「テキーラ代わりに飲んであげるよ、かもしれない」
産業スパイメモするおでんのレシピかな/遊鬼
「産業」「中国人とかメーカーに入り込んで」
夜勤明け上の階から臼の音/あ わ
「セックスの話かもしれないね。どすんどすんと」
年の瀬の茶臼の音の遠のきぬ/ぽっぽ
「遠のきぬが分かりにくい」「だんだん音が小さくなっていくのかな」
昨日より憔悴してゐる飾り売り/遊鬼
「寝ないで作っているのかな」
ニュースキン買はされてゐるお正月/たろりずむ
「マルチだっけ?」「ソシャゲとかガチャとかアバターの衣装か」「マルチでもあるんですよね」「帰省したらおばあちゃんに買わされそうになっているのかも」
煤払ひ見て見ぬ振りの薄い本/まおにゃん
「面白いね、おそらく同人誌でしょう。お母さんが来てくれて見たけどノーコメント」「捨てられない本かもしれないね」
寒中水泳乙女みたいな声が出る/たろりずむ
(笑)「これいい句ですね」「男子も女子も、キャンとかハンとか(笑)」
お雑煮を薄めて花かつをの溺死/ときこ
「かつおぶしのでっかいやつ。ぶわっと入れる」
コンドーム薄いタイプで試さうか/風の日の扉
「01とかめちゃくちゃ高いですからね」
出稼ぎのたび増えていく化粧水/たろりずむ
「出稼ぎかあ」「忘れて現地で買う」「使いかけの化粧水が5,6本ある」
小火に放水保険の焼け太り/小佐治
「ぼやって読むんですね」「焼け太りっていうのは火災保険がおりてお金が儲かる」「小火に放水はいいですね」
日向ぼこ犬の私にお手ハウス/ゴッドワークス
「ハウスは家に帰れっていう意味」「そうなの?そんなに犬って頭いいの?」「そうだよ。お前より頭いいよ」(笑)
うすうすと気付く餅つくうすが無い/ときこ
「さすがに、うすうすじゃないよ(笑)」
うすら笑い浮かべて貰うお年玉/桃猫
「額に満足してないのかな」「親がいて、やったーって言えない」
東スポを脇に挟んで初詣/龍
「あー」「これいいね」「川崎競馬」「競馬のお願い」
浄水器また増えてゐる実家かな/たろりずむ
(爆笑)「これウケる(笑)」「親の駄目さがよく出ている(笑)」
はんぺんのあたりが手薄なおでんかな/遊鬼
「練り物は硬くなるから分けるんだよね。だから、しきりがある」
薄々と気づいてゐたる春を待つ/まおにゃん
「動詞が続くね」「春隣がいいよ」「あーいいですね」
去年より薄い日めくりカレンダー/翼
「世界が終わるから?」(笑)「材料費が高騰したとか365日が364日になったのか、内容が薄いのかも」
実験用マウス生き延び十二月/ろぼ
「これ上手い」「正月だけ鼠を嫁が君と言う」「どうして?」「忌み言葉を避ける」
石臼を担いで走る寒稽古/遊鬼
(笑)「これは昭和というか江戸というか(笑)」
冬ぬくし妻のブラウス良き匂ひ/ゴッドワークス
(笑)「亡妻とかにした方がいいんじゃないかな」「僕なら亡き妻のブラウスの香や、とかにするかな」「元妻くらいでいいんじゃない?(笑)」
ゼビウスの無敵コマンド寝正月/たろりずむ
「ゼビウス(笑)ファミコンですね」「寝正月。ゲーム正月」
古古古米摺れば冷えゆく臼の音/ぽっぽ
「三年前の米」「冷えゆくかあ」「プレバトっぽい」
しなやかに賽銭投げるサウスポー/龍
「いいね」「左下手投げの感じ」「水原の感じだよ(笑)」「フードの服を着ていればお金が入る」
着膨れてウスターソースを買ひに出る/遊鬼
(笑)「でぶとは言っていないけど勝手にでぶと思ってしまう。ウスターソースが絶妙(笑)不思議な良さがある」
雑煮煮る羅臼昆布の大開き/翼
「北海道の羅臼昆布を雑煮に使ったら膨らんで大変な量になったのでしょう」
年越しで薄々気づいてゐた終はり/とみ
「これは恋愛の句ですね。いいねえ」「クリスマスで終わってたんだ」
隣人が風呂で粉雪熱唱す/たろりずむ
(爆笑)「これ粉雪のチョイスがいい(笑)」「こなぁ~ゆきぃ~」(笑)「これいいですね」
薄氷は割れず落とした眼鏡割れ/ときこ
「割れず、で止めるんだね」
ウス!おら悟空!年末年始も歯を磨けよな!/桃猫
(笑)「オス!だよ(笑)」
一年に一度だけ聞く臼の音/あ わ
「当たり前のことを当たり前に言っている。俳句的な面白さはどうだろう」「入院患者がこれを聞いて、ああ、三年目だなあ、にしたら面白い」(笑)「日常にすると面白くない」
薄まつたウーロンハイと日向ぼこ/まおにゃん
「外になるからなあ。外でウーロンハイは飲まないかな」
冬薔薇薄口醤油を頼まれて/夢の二
「難しいね。悪くないと思う」「買い物を頼まれたのかな」「冬薔薇が幸せ薄いから薄口醤油が重なるかな」
薄毛です雪合戦は苦手です/桃猫
(笑)「言い過ぎだなあ」「いい的になるから」
残りもの薄めて飲んで除夜の鐘/翼
「残り1cmとかのウィスキー。お酒なんでしょうかね」
雑炊や床に土鍋の蓋置いて/たろりずむ
「分かるけど。せっかく土鍋にしているからにぎやかな感じにするかがさつな感じにするか決めた方がいい。中途半端になっちゃってる。膝に土鍋の蓋置いて、にしたら丁寧な感じが出る」
ウッス!助けてもらった冬の蝿ッス!/風の日の扉
(爆笑)「いいじゃん(笑)」
冬の朝薄着の子らと鬼ごつこ/とみ
「分かるけどそれだけだなあ」「冬の薄着なんだね」
防水のスマホ霜柱が持ち上げる/小佐治
「置き忘れたら霜柱によって1㎝盛り上がっていた」「担がれて、がいいかも」「防水にしなくてもいいね」
うつすらと雪をかぶつてゐる走者/翼
「箱根駅伝の」「あー」「黒人にも」(笑)
水炊きの薄膜崩す小晦日/夢の二
「こつごもり。30日ですね」「分かるよね」
薄墨でペレの香典ボール書く/龍
(笑)「情報が早い」「今日のニュースですよね。今の20代はペレを知らないですよね」
晦日蕎麦急須の蓋の暗き穴/ゴッドワークス
「晦日蕎麦、年越しそば」「急須より湯桶がいいんじゃないかな。未来に対する少しの不安」
臼の音咳の薬を煎じたる/ぽっぽ
「挽いている感じがする。昔のお医者さんがごりごりと」
年末は薄紫の演歌歌手/翼
「美川憲一」「小林幸子」「紫の一張羅のイメージ」
正月にうすぴた届く定期便/龍
「うすぴたってコンドーム」「冷えピタかと思った」「安いコンドーム」「二ヶ月に一回とかで届く」
雪催ハウスには黒ビニール/まおにゃん
「ハウス栽培なのかな。キャベツとかに光が入らないように」「虐待かと思った」(笑)
年の瀬やハウスダストとダンスする/ろぼ
「川柳っぽい」(笑)「ダンスがださい(笑)」
少年の胸の薄さへ雪乗せて/桃猫
「類想がありそう」「そういうプレイ」「死んだんじゃないかな。死んで埋めたんだよ」
初詣巫女の唇薄ピンク/まおにゃん
「薄紫の方がいいんじゃない?」(笑)「だいぶ変わってくるよ」「処女厨の感じ」「ピアスだといい感じ」
年惜しむ男優の薄い我慢汁/ゴッドワークス
(爆笑)「百八発なんとか…(笑)」
すきやきを薄めるための鬼ごろし/桃猫
「すきやきの煮詰まったやつにそのへんの酒入れる」「レシピ俳句だね」
薄ら馬鹿と言はれる程に雪を掻く/遊鬼
「まあ普通だね」
新年やミッキーマウスの馬鹿元気/翼
(爆笑)「これいいよね」「うんざりしている」「上手いですね」
二回戦
「かん」で終わる句
万有引力を鼻水で実感/たろりずむ
「おー!上手いね」
暖房を強めにつけたから和姦/桃猫
(笑)「いい句な気がする」「どっちかわかんない」(笑)
脅しても蜜柑/風の日の扉
「脅してもポケットから出てくるのは蜜柑だけ(笑)」「西成にありそう(笑)」
凍傷や幼き妻の目の多感/膣ギロチン
「目の多感ってなんだろう。イケメンにすぐ目がいっちゃうとか」
お師匠の小言大つごもりのやかん/喜奈子
「師匠が小言を言って、だから真打になれねーんだよ、みたいな」
パンストをウサギの耳に熱血漢/あ わ
(笑)「体育教師」「キャバクラとかで…(笑)」「熱血漢だからこそ裏がある」
北窓を塞いで姦通するおかん/遊鬼
(笑)「これ晒し句」
遠足でトラウマになる秘宝館/あ わ
(爆笑)「連れていかねーよ(笑)」「社員旅行とかで連れて行ったのかも」
年忘れアルミ缶の上にある蜜柑/小佐治
「年忘れが効いていないかな」「小学校の時この駄洒落聞いて感動したよ」「ギャグが古いよ(笑)」
タイプじゃないな…交換!/風の日の扉
「交換!(笑)」
闇汁に靴下のある安定感/遊鬼
「この安定感は面白い」「いつもながらの大学の濃いメンツ」
門松で乳首をいぢめ抜く快感/翼
(爆笑)「新しいですね。尖っている先まで乳首持ってくの?」
ジャケットに半券残る秘宝館/小佐治
「さっきの秘宝館が強烈だった。この句の場合は秘宝館でとめたらダメだと思う」
年末の109前やれそう感/まおにゃん
「渋谷っぽい(笑)」「やれそう感は変だよね(笑)」「横浜は打つって言う」
一人尻取りもう言つちやおう蜜柑/喜奈子
(爆笑)「しんどい」「みかんがいいのかレモンがいいのか」「未完とかけてる(笑)」
寒風にバスケでドリブルなべやかん/小佐治
「なべやかんは背が小さいから嫌味なんだ」「こないだ見た映画に出ていたんです」
屁を一つ黙つてむいてゐる蜜柑/翼
「分かるけど」「なんか寂しい」
コンプラの講習受ける悪代官/まおにゃん
「法令順守の研修」「どこまで帯を引っ張って良いのか(笑)」
タクシー代けちり路上でおでん缶/あ わ
「おでん缶」「だしも売ってる」「ラーメンもある」
直接行って血の唇や桃の缶/菊池洋勝
「桃のシロップの缶詰に直接行って…(笑)」
毛糸編む振りをしてゐる捜査官/たろりずむ
「あー上手いですね」「家でやれよと思うけど(笑)」「かえって目立つ(笑)」「現実的ではないけど面白い」
リセット穴が詰まつてゐるアカン/風の日の扉
「リセットボタン押し過ぎて…」「スーファミとかで」「小さい爪楊枝で押すやつ」
雪山で死人が数人出る予感/翼
「いつもその予感はある」
デアゴスティーニ日本のアヘ顔創刊/まおにゃん
(爆笑)「面白ね」「さいてー」「世界のアヘ顔がいい」
寒中水泳救助してゐるイージス艦/遊鬼
「また税金上がるぞ」(笑)
十八歳未満は触らない痴漢/たろりずむ
(爆笑)「これは面白い」「法令順守」「コンプラ痴漢(笑)」
初夢に囚われてゐる試験官/ろぼ
「受験生じゃないんだ」「ひねりすぎたな」「面接官ならありそう」
すぐ鏡餅をまたいでゆくおかん/ときこ
(笑)「生活感あるね」「下に置くなよ」
初詣原付で集う体育館/夢の二
「これは北関東の句」「囲む、がいい」(笑)「九州だ」
雪女命がけの発汗/まおにゃん
(笑)「こないだだったら採ってた」 ※先日ラジオで翼さんが募集した俳句の題が「雪女」でした。
赤い靴神隠しかな異人館/あわ
「少女かな」
下手な絵と下手な詩年賀状描かん/桃猫
「描かない」「描こうの方じゃない?」
正月は子供が言ふこと聞く期間/翼
「お年玉の額によって期間が変わる」
正月にヤフオクで買うトマト缶/夢の二
「ヤフオクで買うの?」「セールがあるんじゃない?」「オークションだよ」「安いトマト缶は買わない方がいい。自分で潰した方がいい」「アンディ・ウォーホルの作品のトマト缶だそうです」「それは分からないよ(笑)」
歌会始下品な言葉には敏感/翼
(笑)「そりゃそうだなって感じ」
寒空の下ではパワハラ青姦/まおにゃん
「パワハラは青姦」「敏感、にすれば良かった」
冬の日に唆されたネオン管/龍
「綺麗だけど」「キャバクラなのかピンサロなのか」「スナックっぽいけど」「最近はLED」
去年今年マリオが潜つたままの土管/遊鬼
(笑)「戻ってこないなあ」「海に出て木枯らし帰るところなし/山口誓子」
ストーブの上に座れるほど鈍感/翼
「そんな人はいない(笑)」「発達障害」「可愛い」
正月の二日おめでたい股間/膣ギロチン
「もっこりを門松に見立てる(笑)」
置き配の今が食べ頃缶蜜柑/菊池洋勝
「缶詰の蜜柑?」「箱蜜柑の方がいいと思うな」
寒稽古下着も脱いで悲壮感/あ わ
(笑)「悲壮感じゃなくてハイになる方がいいんじゃない」「高揚感」「いいね。変態っぽい(笑)」
眞子煤払ふメトロポリタン美術館/遊鬼
(笑)「眞子様はメトロポリタン美術館で働いている」
一回も初日を見ずに死ぬ予感/たろりずむ
「相撲?」「初日の出のほうじゃない?」
百までは鐘を数へてゐた羅漢/翼
「羅漢?」「仁王像」「百八なのにやめちゃった」「あと八回頑張れよ(笑)」
年末の深夜にみゆき十八歳快感/まおにゃん
(笑)「AVのタイトル」「二十年くらい前の」「VHS」(笑)
実家には何かの気配まう行かん/とみ
「これは行かないの方」「壺が置いてある」「浄水器が(笑)」「親が何かに騙されてる」
不倫かつ純愛 雪の映画館/桃猫
「うーん」「川島なお美」「俳句にならないかな」
年越しのピンサロ客の一体感/龍
(爆笑)「12時まで営業しないけどね」「ハプバーがいいんじゃない?(笑)」
そう言えばいたなあ令和になつて菅/まおにゃん
「♪心配ないからね~の方?」「スガの方じゃないでしょうか」
恋人がチェンソーマンの世界観/小佐治
「いま流行ってるアニメですね」「恋人はサンタクロースではない」
借金が雪より増えてまうあかん/翼
(笑)「川柳?(笑)」「玄関にいろいろ貼られたりして(笑)」
おみくじの待ち人来たるアフリカン/あ わ
「すごい遠くまで見えちゃうのかな」「ギャルが歩いていてナンパされたんじゃない?」
角の店ノーマスクから総スカン/ろぼ
「角の目立つ店であの店だけノーマスクで」「ノーマスクの客から、まだマスクしやがってって言われているんだよ」「あーそうか」
たぬきから油垂らして採る時間/桃猫
「狸汁」「熊なら肝臓をとるけど」「狸油は火傷用の薬」「ガマの油みたいな」
なんや分からんキーホルダーやな、オカン/風の日の扉
(笑)「ペットボトルにおまけでついているような(笑)」
数え日は緑の手帳で美術館/小佐治
「精神障碍者の手帳かな」「水戸黄門の印籠みたいな(笑)」
年の暮れ脱税王強制送還/まおにゃん
「これはニュースっぽい。メキシコかな」
親リーチ場が凍り付く大明槓/へみ
(爆笑)「麻雀のあるあるですね」「ちゃんと凍るが季語だ(笑)」
※麻雀で同じ牌が4枚揃ったと宣言することを槓(カン)と言う。一般的に大明槓(ダイミンカン)は避けるべき行為で、不必要な場面で多用することは初心者に多い。親のリーチは点数が1.5倍になるので他の三人(子)は警戒せねばならない中、子が大明槓(ダイミンカン)を行った。親の点数が増える可能性のあるドラを一気に増やす行為で、場が凍り付いた。
寒き夜のテールクッパを待つ時間/たろりずむ
「クッパにテールが入っている」
大納会鐘を鳴らしたトンチンカン/とみ
「コーンって鳴らしちゃった」「岸田がやってた(笑)」「なるほどね」
鯛焼は今川焼の上位互換/たろりずむ
(笑)「なるほどね。これは戦争が起きます」
大雪や停電したし鯨缶/桃猫
「たいせつかな?おおゆきかな」「や、があまり効いてないかな」
スウェットのパンティーの線ただ視姦/小佐治
「そうですか(笑)」「やめてよ(笑)」「性癖が」
餅つきの手つきにむらむらする痴漢/翼
「そんな人ばかり(笑)」「俺もこねられたいなあ」
ラグビーを見守つてゐる薬缶/風の日の扉
「魔法の薬缶」
雪山や共犯だった保安官/たろりずむ
「あー」「映画ですねえ」
雪うさぎ放ち私小説未完/ときこ
「これはいいんじゃない?」「自殺したのか失踪したのか」「俳句としていいね」「好きな人は好き」
除夜の雪ちんちん沸いてゐる薬缶/翼
「おちんちんじゃないですね。東京では使わないけど名古屋とかでは使いますね」
※愛知県や静岡県西部の方言で非常に熱い状態を「ちんちん」と表現する。「お湯がちんちんになっとるぞ」
以上で終了です!!最後までお読みいただきありがとうございました~~!!
編集:りぼん句会報編集部 小佐治、桃猫
文責:木内龍