屍句会報2022年7月15日(金)

零回戦の正解は「税金」

作者は戦時中の弾圧を受けている。

我が子の重みが感じられないほどに食べ物が足りない様子だろうか。

税金に比べれば子を背負うくらい軽いもの。

無季なので選択肢が多すぎたか。零回戦は全員不正解。

この日、「美人局に遭った」と言いながらビリビリに破けたワイシャツを着た男がやって来た。

その後続けて「元カノとラブホテルですれ違った」と言って凹んでいる男がやって来た。

二人は飲みに出て行った。お題は美人局から。

家元は瘤取りの手術で病院に行ったところ、入院前の検査で新型コロナの「妖精さん」になってしまった。この日はZoomにて参加。

一回戦
「つつ」の音

海の家開けるケチャップ並べつつ/喜奈子

「バイトが朝八時にブルーシート開けて海の家、オープン。ホットドッグ用のケチャップを開けていたのかな」

二O二X年世界は核の炎に包まれた/たろりずむ

(爆笑)「元ネタは199X年。北斗の拳でしたっけ。意外に古いんですよね」

風呂敷に包みきれない竹婦人/桃猫

「風呂敷で持ってくのかな?別荘に」「家で使い終わってしまう時かな」

つつましく舟虫の世をやりすごす/妖精さん

「お、いいですね。ふな虫人生」「妖精さん、上手いですね。上手い奴が潜り込んでいる(笑)」

にっこりと包みを開く文鮮明/小佐治

「ホットな話題ですが」

交番の慎み深き羽蟻かな/企鵝

「面白いですね。動きがゆっくりしているのかな。人間が来ても逃げない」「交番じゃない方がもっとよくなる。季語に色んな意味を感じてしまうから」

甚平が後をつけてる五つの子/遊鬼

「ストーカー、誘拐犯かな。お父さんが純粋にあとからついているのか…」「誘拐犯は甚兵衛を着ないか」

街灯が痺れつつ点く熱帯夜/喜奈子

「これは上手い。最初、電球がしっかりつくまでじじじ、と時間がかかる」「最近はLEDなのですぐつきますが、昔は5分くらいかかりましたね」

骨壷を抱いて揺られるハンモック/遊鬼

「骨壺のなかにつつを入れて来ました」「ハワイとかサイパンでおじいちゃんおばあちゃんが死んだのか。生前連れて行ってあげたいという思いか」

通せんぼがしつっこい/風の日の扉

(笑)「しつっこい、ってあんまり言わない(笑)しつっけーな、という気持ちをこめたのでしょう」

慎ましさ守り忘れた夏の夜/リック

「つつましさを、という意味か。持っていたけど守り忘れた」「つつましさって?」「節約」「縁日で使いすぎた?」「ハーゲンダッツを食べちゃった」「貞操観念のことかなと思ったんですけど。勢いに任せて処女を捨てたとか」

眼鏡っ子のつつく人糞村祭/桃猫

(笑)「アラレちゃんだよ」「あー(笑)」「人糞っていうのがひどい(笑)」「村祭って?」「♪ペンギン村に灯がおちて…っていう曲がありました」

ぽこちんを筒と愛でつつ敗戦日/妖精さん

「ぽこちんを筒を使って愛でた?オナホール?つつと愛でつつと韻を踏みたかったのかな?」

勝つつもりあまりなささう夕涼み/遊鬼

「あ、いいですね。ナイターの中継を見ているのか。孫と将棋をやっているのか」

おしぼりで汗を拭きつつ注文す/桃猫

「つまんない(笑)そのまんまですね。汗じゃなくて顔を拭いてほしい。眉毛とか。おっさん感を出してほしい」

まだ君に会ってみたい美人局でも/リック

(笑)「随三さんへの挨拶句ですね(笑)」

ツツガムシの刺し口腫れる原爆忌/企鵝

「ツツガムシって?」「ダニみたいな虫ですね」「ツツガムシ病っていう病気もある。原爆忌を持ってくるかなあ」「昔は南京虫とかいっぱいいた」「原爆症とのイメージ」「画像で見たらケロイドのようになっていますね」

心太喉落ちるとき夢うつつ/遊鬼

「共感しづらいんじゃない?ホモの句なのかなあ。食べ物のほうだとしたら喉をつるっと通る時うっとりとしたのかな?」

ボーカルと同じ驟雨にまみれつつ/喜奈子

「驟雨、にわか雨ですね」「ベースとかの目線なのかな」「野外コンサートじゃない?」「あー。フジロックとか夏のフェス。客の目線だね。雨合羽とか着て一緒に濡れている」

船遊び慎みのないエロ機長/光音座

(笑)「舟遊びいいですね。芸者呼んでるのかな。堂々とセクハラしていそう」

花茣蓙に包んで燃やす死体かな/たろりずむ

「綺麗な模様が入っている茣蓙」「夏の季語なんです」「尊敬されていた人が綺麗なものに包まれて焼かれる?」「そんなにいいものじゃないよ」

カチワリを咥えつつ入るラブホテル/龍

「中高生なのかな」「かちわり氷って甲子園名物だけど、屋台でも売ってる」

串カツや猫の肉だと知りつつも/たろりずむ

「知らないよ(笑)そんなことないでしょ?」「マックの都市伝説みたいな?元ネタがあるのかな」「作者から。『親から新世界のカツは猫の肉だって言われてました』だって(笑)」

突つ込んでからぢゃ遅いよソーダ水/妖精さん

「何をつっこむの?(笑)」「ぼったくりバーのことなの?(笑)」

うんこしつつ食べる/風の日の扉

(爆笑)「俺、たまにやるけど不思議な感じだよね」

雨宿り筒井康隆読む君と/リック

「なんかお洒落な感じするね」「眼鏡っ子の感じがする」

病名の筒抜けている露天風呂/企鵝

「この筒抜け感いいですね。梅毒?とか(笑)」

冷奴つついて別れ話かな/遊鬼

「冷奴がそのまますぎるかな」

つついてよカラダとココロ茄子の花/ダリア

「どうとりますか。つつく意味があるのかな。胡瓜なら受粉するか。茄子が大きくなる時は一日でぐんと大きくなるね」

由美子の水着をつつと脱がせる/風の日の扉

「つつと脱がせる(笑)」

青看に文句言ひつつ夏の旅/喜奈子

「青い看板?」「道の看板のことを北海道ではそう言うんです」「車からあおかんが見えると言ったら別の意味に聞こえます(笑)」「北海道だとイオンまで120㎞とかって看板がある(笑)」

上履きにつっこむコッペパン/風の日の扉

「いじめ?」

黒南風のラブホテル前包み泣き/リック

「へー、包み泣きっていう言葉があるんだね」「海辺のラブホテルなんですかね」

つつがなき暮らしや薔薇に囲まれて/桃猫

「普通ですね」

美人局南四局と読み違ふ/妖精さん

(笑)「麻雀の進行具合ですね。オーラス。この人、やばいですね(笑)」

ハンカチに包まれてゐる薬指/遊鬼

(笑)「駄目だけど面白い。ハンカチが丁寧でいいね(笑)」

海開き足から砂に包まれて/妖精さん

「写生句として分かる。引き波で足の砂が持っていかれる」

髪の毛の薄くてつつと落ちる汗/桃猫

「つつ、は擬音ですかね」「落ちる様子の言葉か」「理由を言い過ぎかな」

キツツキのメトロノームで覚める朝/リック

「小学生的な褒め方になっちゃうかな。大人の俳句としてはどうかな。別荘地」「おもちゃのメトロ―ノーム?」「これは実際のきつつきなんじゃないですかね?」

美人局ワイシャツ掴まる戻り梅雨/遊鬼

(笑)「掴まれる、ということか」

一ヶ月続けて同じアロハシャツ/たろりずむ

「面白いより汚いになっちゃうかな」

冷麦を食ひつつ足で愛撫せり/たろりずむ

「冷麦の必要性はどうだろう。黒いストッキングが見える気もするね」

木刀でつつく扇風機と乳首/桃猫

(笑)「木刀と扇風機の句、翼さんでありましたね。乳首よりお尻の方がいいんじゃないかな」

サマードレスの腹を突つきあつてゐる/妖精さん

「冬はたくさん着るけど、夏だと体形が見えるから」「女同士かも」

6番線で組んず解れつ夢うつつ/光音座

「この六番線が夏の感じ。男女の感じ。1番2番だと手前だから6番線がいい。この言い方がラッパーみたいで素晴らしい」

国会の前でこっそり捧げ銃(つつ)/リック

「こういう軍隊のポーズがあるんです」「へー!」「安部さんのことかも」「こっそりだから一人なんだね。右翼青年が国会前でこっそりね」

犯人役堤幸彦作品の/小佐治

「トリックとかスペックとか」「ケイゾクとか」「脚本家ですね」

走りつつ汗を拭って砂の城/小佐治

(笑)「なるほど」

本性を包み隠した夏のキス/リック

「AKBの歌詞でありそう」「冬だったら分かるかも。雪女みたいな妖艶な」

筒状の竹夫人抱き見る淫夢/小佐治

「いやらしい夢、ホモビデオの名前でありますね」

山躑躅落ちた道路のパレット/リック

「アスファルトがまるでパレットのような」「お洒落な句ですね」

一回戦終了。

6月は記録的な猛暑日が続き、その際に梅雨明けもあっさり宣言されたがここに来て連日の雨。

見事な「戻り梅雨」である。

『梅雨明けてないじゃないすか!』『やだーーー!!』

二回戦
「戻」の字

手術せず自宅に戻る炎天下/妖精さん

「ありがとうございます。妖精さんの日記でした(笑)」

投票所のほうへ全裸で這い戻る/光音座

「よく分かんない(笑)」

会社にはもう戻れないビアガーデン/喜奈子

(笑)「そりゃそうでしょ」「ブラック企業ではビアガーデンの後に職場に戻るんですよ」「あったなあ(笑)」

原爆忌戻つて来ない人間性/遊鬼

「被爆者の視点なのかな。ピカドンで変わってしまった…難しい」

夏見舞かな入力に戻せない/たろりずむ

(笑)「上手い。人の見舞いなのかな」「カタカナモードになっちゃって戻らないんだよね。キャプスロックとかかかっちゃって」「中国語になっちゃってるのか」

※かな入力はJIS配列のキーボードに表示されたひらがな通りに入力する方法のこと。「haiku」と入力すると「くちにのな」と表示される。

戻したる若布の多し缶ビール/桃猫

「乾燥ワカメを戻したってことか。想像より多く増えて、こんなに食えないよっていう」暗殺の現場に戻る白団扇/企鵝

暗殺の現場に戻る白団扇/企鵝

「白団扇っていう言葉。これから絵を描くためのものなのかな。あ、季語であるんですね」

出戻りのデリヘル嬢とアパホテル/龍

(笑)「お店に出戻ったデリヘル嬢なのかな。私、OLになるんですよーって言っておいて(笑)明るくていいですね」

洗はずにコップを戻す熱帯夜/たろりずむ

「シンクに入れるんじゃなくて食器棚に戻すの?(笑)さすがにそれはあり得ない」「熱帯夜で頭がおかしくなったのかな(笑)」

取り戻すあの子の履いてた白い靴/遊鬼

「青春ドラマなのかな」「洗脳の話かと思った」

落ちた肉戻す女将や夏座敷/たろりずむ

(爆笑)「船場吉兆とか。床に落ちたしゃぶしゃぶの肉とか、やりそうですね(笑)上手いですね」

油照り返戻金のない保険/小佐治

「油照りに末端の労働者が現れていますね。もしかしたら自殺を考えているうのかもしれない。返戻金なんて気にしない。そう思うと面白い句ですね」

mixiで戻らぬ人を見る夏日/小佐治

「過疎ったSNS」「リアルで会ったんですかね」「ミクシィからいなくなって、最後のログインが3年前で」「足跡機能が画期的でしたね」

夏場所を見に行つたきり戻らない/遊鬼

(笑)「親父が夏場所を見に行ったきり蒸発してしまった」

萎えた茄子焼き戻す舌未亡人/ダリア

「ちんこのことか(笑)」「そういうこと?」「これ萎えた茄子が男性器で。未亡人が舌で復活させる。エロ俳句ですね」

暑中見舞い 9割宛なしで 戻る/小指つめ子

「そんなことある?さすがに出さないでしょ。暑中見舞いってあまり出さないよ(笑)」

コレラからたんなる下痢に戻りけり/妖精さん

「妖精さんからでした(笑)いいんだか悪いんだか(笑)昔は死ぬ病気でしたね。顔色が悪くなってあっというまに死んじゃう」

陰性の体に戻りたい夜釣/桃猫

「夜釣」

クーラーが 28度に 戻せない/小指つめ子

「が、って言ってる主体は人間なんだろうけど、クーラー主体でクーラーが限界なのかもしれない」

サングラスおでこに戻す所ジョージ/喜奈子

「確かにやってそうですね」「所さんて老けないですよね」

ガチャガチャを戻して壊す夏祭/桃猫

(笑)「戻してっていうのは、ハンドル逆回しなのかカプセルを押し込むのか」「祭りにあんまりないけど、子どものキャッキャした感じ」

童心に戻って君とお医者さんごっこ/小佐治

「絶妙な気持ち悪さ(笑)」

駅までの道がのびるよ戻り梅雨/ゆーり

「アーケードを通って帰るのか、梅雨だから時間がかかるのか。戻るよ、という言い方が子どもっぽくていい」「抽象的な言い方がいい」「会社行きたくない」

戦前に戻つてゐたるトマトかな/妖精さん

「サイズが小さくなった?」「酸っぱくなるとか、甘くないということ」

シャワーから戻ると知らない男がゐた/たろりずむ

(笑)「一撃必殺」

干し烏賊を酒で戻して夜の秋/桃猫

「横着の人には割と良い」「アタリメみたいな」「歌謡曲の世界」「固いと食べられないから」

10歳に戻ればさつちやんが先輩/妖精さん

(笑)「一個上の先輩」

噴水に一度戻って目指すビル/喜奈子

「新卒の採用で会社への行き方の説明かな」「噴水の前の忘れ物かも。スマホとか」

人間に戻るよ原爆忌の影が/桃猫

「原爆忌の影という言い方は…」「ドームに残っている影のことだろうけど」「人間に戻りたい原爆忌の影が」「あー、それならいい」

ロケット花火うまく点かないから戻す/妖精さん

(爆笑)「大変なことになるよ(笑)」「いいよいいよ、戻しとけば…(笑)」「花火タイム終了(笑)」「大やけど」「つかなかったらバケツの水に突っ込んでください」

出家した母の戻らぬ冷奴/桃猫

「戻らぬ、より、戻らず、がいいかな」「お母さんの作った冷奴が出てこない」「そして暗殺へ…」

夕立が降るシーンまで巻き戻し/ゆーり

「夕立のシーンまで巻き戻して役者の台詞を聞きたかったのか、それとも撮影のシーンか」「あー」「ちょうど雨降ってきた、さっきのシャワーより迫力あるシーンが撮れるからもう一度撮ろうって」「トトロの夕立のシーンが好きで」「あー、だったらトトロって言っちゃっても可愛い」

戻り梅雨一番高い壺ください/桃猫

「一番高い壺。三千万ですね」「屍句会も霊感商法しましょうか」

熱帯夜巻き戻すといふことありき/妖精さん

「一年ぶりに現地妻に会って時間が巻き戻るとか。ことありき、まで言葉を使わなくても」「VHSの時代の頃の話」

チロルチョコ戻す十円足りなくて/たろりずむ

「予算オーバー。100円もらってお菓子買ったら110円だったのでチロルチョコを戻したのかな」

箱庭の誰も戻つて来ない家/遊鬼

「家を一生懸命維持したけど」「箱庭療法なのかな」「箱庭。自分だけの自由な空間なのかな」「誰もっていうのは誰だろう」「箱庭は比喩表現なのかな」

アイドルの戻した跡を舐めておく/リック

「きたねー(笑)ステージとか」「ステージで嘔吐したの?(笑)何があったの?」

糞転したまに正気に戻りたる/妖精さん

「あー」「なるほど」

さっきのに戻って欲しい夏の雲/喜奈子

「いいね」「あー」「これはいい句」「さっきの、という言い方が子どもっぽい。さっきのは鯨、さっきのがいいなあって。夏の雲は硬くてゆっくりで。ピュアですね」

昼寝しに戻つてきたるストリップ/企鵝

「ストリップにワンデーパスで」「ストリップ嬢のことですか」「お客でしょうね。上野のおじさん」

施設へと連れ戻さるる裸足かな/たろりずむ

(笑)「上手いですね。とても上手い(笑)」「裸足がいい」「裸足が全てを語っている」「知恵遅れとかいろんなことが表れてる」「施設長と喧嘩している(笑)」

覆水を盆に返して奈良県警/光音座

(笑)「これは願望でしょうね」「昭恵さんが(笑)」

割られたる西瓜を戻しもう一回/桃猫

「そんなことするかなあ」「割れた物を戻すの?」「お兄ちゃんが真っ二つに割って弟がまだしたいしたい、って言うから」

パイナップルすつぱいものが戻り来る/妖精さん

「パイナップル食べると胃酸が出るから。あるあるですね」

出戻りの娘浴衣を出してゐて/ゆーり

「出戻り、別れて帰ってきた娘ことか」

戻り梅雨靴の中まで溽暑なる/小佐治

「溽暑、暑い日のこと」

財布から 一枚抜いて 戻す お盆/小指つめ子

「盆の一日目に抜いて三日後に戻したのかな。親の財布から一万円抜いたんですね。お盆って親戚からお金貰えますよね」

晋三忌戻らぬ人と戻らぬ金/小佐治

「もう忌ですか。7月8日。国葬や、にしたら」

戻りますと言はせない顔熱帯夜/ゆーり

「戻ってほしくない顔なのかな。育児休暇、産休の後の人に部長が戻せないとパワハラしてるのかな」「キャバクラの二重指名で戻ります、って言わせない顔のこと」「なるほどね」

双六で3マス戻って泣き叫ぶ/リック

「ちょっと大袈裟かな」「一文無しになったのかな」「双六で三マス戻って白団扇くらいでいいんじゃない?」「落第とかのことかも」「あーそうなの?三回留年したのかな」

お供へを一口齧つてから戻す/妖精さん

(笑)「駄目です。罰当たりです」「お供えのものって形綺麗だけど味が薄い」「仏壇に缶ビールがあるけどぬるくなりますよね」

出戻りと静かにカフェで飲むココア/リック

「出戻りって離婚のことかな」「復縁ととりましょうか」「田舎の同級生の話かなって思いました」

猟銃を担いで戻る水喧嘩/遊鬼

(笑)「ほんと水喧嘩好きだなあ。威勢がいいですね(笑)」

サングラスして竜宮城まで戻る/光音座

「浦島太郎の視点かな。地上で玉手箱を開けておじいさんになりました。そこからサングラスして竜宮城まで戻る。どうやって戻ったのかな」

マネジャーと縒りの戻らぬ甲子園/企鵝

「おおー。なるほど。野球部のエースの句かな。マネージャーと付き合って別れて。三回戦まで行ったら…」「勝ったらもう一回付き合ってとか」「県予選くらいがいいんじゃない?」

厳冬や戻りたくない腕の中/リック

「厳しい冬ですね。気持ち悪い男なのかな」「寒いけどあの男に抱かれるくらいなら、っていう」

以上で終了です!!最後までお読みいただきありがとうございました!!

炎天や落城までの百余日

カウントダウンスタート!

編集:屍句会報編集部 小佐治、桃猫
文責:木内龍

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