正解は「孑孑の」
ボウフラたちが水の中を動く様子をやんちゃ坊主と詠んだ。
大人になると厄介な存在だが、蚊の子供もやはり子供か。
回答にあったアメンボは惜しい。全員不正解。
絶対に押すなよと言う豆絞り
一回戦
「やー」の音
コロナ前運動会で響く「ヤー」/ちゃんまり
「支那人をやっつけろ!やー!」(笑)「同和問題(笑)」
麦嵐ロッテンマイヤー土下座せり/けいえむ
「あー」「なんの人だっけ?」「ハイジの先生」「麦嵐は合ってる気がするなあ」
ヤーパンのイッヒリーベやメーティヒェン!/あわ
(笑)「ドイツ語かな?」「私は愛してるって意味」「どういう意味なんだろう」「ドイツ語に切れ字ないだろ」(爆笑)「(綴りは不明だが、Mädchenだと)少女っていう意味もあるんだそうです」
ドライヤー使う野球部夏の宿/たろりずむ
「あー」「上手い!これはいい」「坊主から最近変わりつつある」「色気づきやがって」(笑)「高校生だしちょっと伸ばして、ツーブロックにしたりワックス付けたりね」「素晴らしい」
100ヤード布売り捌く(さばく)生地問屋/みずな
「業務日報だよ(笑)」「ヤードが91センチだから90メートルくらい売ったんだよ」
ヤー公がいやに優しげ汗にじむ/ダリア
(笑)「ヤクザのこと」「汗滲むが駄目押しになっている」「昔は侮蔑で、公、を付けたんだよ」
DVで100万プレイヤー達成だ/ちゃんまり
(笑)「ホストの句ですね。客をぶんなぐってちょっと優しくする」「純烈だ」
バイヤーが村のすべてを買つてゐる/小川まこと
「あー」「上手い。資本主義の嫌な面ですね」「中国人は山を買って水も買っちゃう」「痛烈な資本主義批判」「四万十川を守った方がいい」
松脂や静かな男ビリヤード/あわ
「松脂は滑り止めのこと。ハンドボールなどでも使いますね」「ビリヤードのキューの先につけるのは松脂ではなくチョークのほうですね。」
シャリシャリとヤーコンスライス夏サラダ/みずな
「あー」「ヤーコンって土人の芋。硬い芋」
やーまだを呼ぶときに飲むビールかな/翼
(笑)「や―まだ(笑)」「ドカベンの岩鬼が山田太郎を呼ぶときの言い方」
あの世へは必ず一人旅ボンボヤージュ/小佐治
(笑)「フランスっぽい嫌味(笑)」
葱畑恋の矢切の渡しかな/岩佐
「やーぎりの~(笑)」「細川たかしとかの歌」「千葉県の地名なんですね」「♪連れて逃げてよ~」
チャーハンのグリンピースに春感ず/くろ
「やーが入ってんの?」「ちやーはん(笑)」「冷凍だよ(笑)」
風光る福箱を振る転売ヤー/けいえむ
「風光ると季節が合ってないような」「ヨドバシの福箱は人気で転売ヤ―が買うんですよね」
職質を 「Yeah」で乗り切る 熱帯夜/小指つめ子
(爆笑)「いいねえ」「滅茶苦茶いい」「アジア系っぽい」「持ってるけど(笑)」「これ面白いね」「くるりんぱすると粉が出て来ちゃう」(爆笑)
ドライヤー持て余してるキャンプかな/遊鬼
「さっきの野球部が良すぎたな」
「バリヤー!」と叫びプールへ飛びこみぬ/桃猫
「えんがちょのことでしょ」「青春っぽいのかな」「世代によってバリヤーの意味も違うよね」
ファイヤーの飛び交つているデスマッチ/企鵝(きが)
(笑)「大仁田」「子どもの日の川崎球場」
ワイヤーで括つた(くくった)だけのバルコニー/遊鬼
「あー」「シンプルでいいね」「途中を固めている感じ」
ビーチバレーぎりぎり百万プレイヤー/翼
「あー、年収百万。コンビニのバイトの方がいい」
十薬をバックヤードで育ててる/響子
(笑)「放置しただけじゃない?裏庭の意味なんだろうね」「十薬の方が嫌味が強くていいかも」「勝手に自生しただけだからね」
※十薬はドクダミのこと。
ルメールが無理に走らすステイヤー/小佐治
(笑)「長距離だよ」
ハイヤーがなかなか来ない木下闇/翼
「お金持ちの句としていいですね」「お洒落な句だろ?」「木下闇が不吉な感じ」
しゃーないな泳げないなら溺れてろ/遊鬼
(笑)「これは駄目です(笑)」
やーーーー!!!春は叫べど戻らない/リック
(笑)「未開の考え方」「勢いはあるけど(笑)」
五月晴れまだまだ死なない加藤茶ー/よかちょろ屋こうたろう
(笑)「ひどいなあ」「この伸ばし方は駄目だよ」「いい女と結婚すると短命なんだけどな」
ビリヤードできると嘘をついた雪/リック
「これ初夏にしたらいい」「大学生っぽくなる」「女の子に、俺、ビリヤードできるんだよって」「言ってしまったくらいにするといい」
バイヤーの話し相手は金魚かな/響子
「切なさをだそうとしてる」「バイヤーの話し相手の金魚死ぬ」「あ、そこまで言ってしまうといい」「浮いた方がいい」
ファイヤーに解雇の意味もありました/小川まこと
「あなたのクビを切りますっていう意味。外資系とかね」「業界では割と普通に使うよね」
プレイヤー右手挙げれば熱射病/企鵝(きが)
「なんのプレイヤーか描写がほしい。野球なのかサッカーなのか」「字余りになってもいいからね」
オキシジェンデストロイヤー寒の入/リック
「ゴジラ殺したやつか!」「凍らせるのか」「勢いがありますね」
六月の羽田に響くヤーヤーヤー!/あわ
「空港。チャゲアス?」「サザンじゃない?「ビートルズじゃないですか」「ビートルズがやってくる、ヤーヤーヤーってある」「あ、本当だ1969年6月にビートルズが来てる」「さすがに古いよ(笑)」
ハイヤーの三台停まるキャンプ場/企鵝(きが)
「金持ちがね」「10万くらいかけてるんだよ」「こういうことされるとキャンプ場がつまんない」
やーやーと始める談合夏座敷/遊鬼
「古いよ」「やあやあやあどうもどうもどうも(笑)」「ゼネコンの談合の雰囲気」「役場っぽい」「そんな金持ってない感じがするね」
汗しとど上から下へドライヤー/喜奈子
「ついでにチン毛も乾かして。汗が止まらないのかな」「下だけあてるドライヤー、にしたらいい」
YAH YAH YAH YAH YAH YAH YAH/よかちょろ屋こうたろう
(笑)「チャゲアスのね」「そのまんま」
グッドイヤーなること祈る誕生日!/リック
「厄年だよ」
バックヤードに連れて行かれる子供の日/たろりずむ
(爆笑)「万引き」「これは上手い」「いいね」「つねられてるんだよ(笑)」「お父さんの店主のスーパーとか万引きGメンとか、色んな場面が見える」
歓迎会ジャーマンポテトを残す奴/くろ
「いいじゃん、別に(笑)」
山開きコスプレイヤーだらけなる/翼
「無理な感じがない?」「みんな天狗なんだ」
ハンモックトムソーヤーに憧れて/遊鬼
「あー」「分かる」「明るい若さ」
五月雨をものともせずに転売ヤー/龍
(笑)「死刑にすればいいのに」「五月雨が上手い」「殺しても殺しても現れる」「枕詞」
ハイヤーでさよならのキス聖五月/桃猫
「うまいこと言ってる」「ださいなあ」「アホな白人が作りそうな」「高知の文化レベルが知れるな(笑)」
サングラス・オブ・ザ・イヤーを君だけに/喜奈子
(笑)「君だけに(笑)」「翼さんへのお祝い句です」「ありがとう(笑)」
夏フェスのしつこいCharのギターソロ/よかちょろ屋こうたろう
「チャーです」「誰ですか?」「知らない人いるの?日本で一番ギターが上手いんですよ」「へー」「ひどいなあ」
絶対に押すなよ!夏のビリヤード/桃猫
(笑)「挨拶句としていいね」「天国で喜んでるよ」
三百ヤード飛ばす女子プロ青嵐/小佐治
「女子でそんなに飛ばせるのすごいね」
五月雨や屋根は軽めのほうがいい/岩佐
(笑)「しゃぼん玉の屋根まで飛んだを屋根も飛んだと受け止める(笑)」
冷房のしんしんと来るビリヤード/翼
「上手いですね」「ビリヤードって動きがないから冷房が来るんですよね。賭け事ですしね」「ナインボールでお金かけると…」「丁寧に解説するんじゃない(笑)」
ビリヤード球が飛び交う水喧嘩/菊池仙葉
「お前んちばっかり水引いてんじゃないよっていう喧嘩。部落同士の喧嘩ですよ」(笑)「鎌で殺し合うんだよ」
アイヤー!ロシア負けそうアルよ/たろりずむ
(爆笑)「習近平が(笑)」「放送できないので駄目です(笑)」
サンオイル「やーん!やめて!」と笑いつつ/桃猫
「古いなあ」「嬉しいんでしょう」「昭和の句ですね」
ヤーさんに拉致された時の走馬灯/遊鬼
(笑)「走馬灯は本物だと夏の季語」「全身もんもんのやつが(笑)」
ハッピーニューイヤーいやいや五月です/翼
「オチが弱い」「すみません」
やーと言ひ青い胡桃に飛び掛かる/小川まこと
「青い胡桃って処女のこと。フランス書院文体なんだ」「そうだったんだ!」「フライングボディアタックかと(笑)」
バイヤーに若い男が耳打ちす/小川まこと
「そのまそのまますぎるなあ」
走り梅雨バックヤードで観るAV/小佐治
「撮るにしたらいい」「それだと万引きGメンシリーズ」「あ、それいい」「先走りにかけて…」「TVに合わせようよ(笑)」
非国民ヤードポンドに固執する/よかちょろ屋こうたろう
(笑)「尺で言ったら面白い」「フィートも尺もそんなに変わりないよ(笑)」
ボンボヤージュ土佐に行つてもまあ頑張れ/小川まこと
「らしいです」「来ちゃったから(笑)」
梅雨の雲裂いて晴らせよスレイヤー/リック
「スレイヤーは開拓者みたいな意味?」「バンドの名前?」「メタルバンドだそうです」
沖の鴎(かもめ)のヤーレンソーラン/みずな
「沖の鴎」
ヤーコンを蟀谷(こめかみ)で食う熱帯夜/翼
「固いんだよね」「噛むとこめかみがぼこぼこする」「しゃりしゃりするんだよ」
キャーキャーとはしやいだ後の日射病/遊鬼
(笑)「これ当たり前すぎるんじゃないかな」
いっやーんばっかーんボート小屋/たろりずむ
(笑)「隅田川沿い」「乱交かな」「言い方が昭和」
レイヤーの汗で濡れてたアスファルト/リック
「コスプレイヤー」「セックスしてたんでしょう」「そういう意味?」「普通ぼたぼたするほど汗かかないでしょう。汗が写真に残りたる、くらいにしたら哀愁がある」
風鈴のベルトコンベアー故障中/遊鬼
「風鈴工場だと思う。百円ショップの安い。どこに風情があるんだろう」(笑)
ハイヤーの後部座席にパイナップル/響子
「パイナップルが夏の季語なのかな。物語がありそうだけど」「お見舞い?」「仏メロンでしょう」「前のお客さんが忘れて行った」「沖縄ではありそう」
キャンプファイヤー俺のブリーフよく燃えて/たろりずむ
(笑)「上手い」「燃やされたんだよ。いじめっこが」「火事場のクソ力(笑)」「俺の、だから自分からいってるんだよ」「ブリーフ履く大学生少ないと思う(笑)」
滝壺に浮かぶギリヤーク尼ヶ崎/遊鬼
(爆笑)「浮かびそう」「大道芸の人ですね」
一回戦終了。この日はRKC高知放送の取材。
「映像ほとんど使えないじゃん(笑)」とカメラマン。
果たして無事放送されるのか。
二回戦は「転生」がお題
じゃんけんで負けて蛍に生まれたの/池田澄子
転生と言えばこの句。儚い命を鑑賞する人間の業がある。
蛇足だが、「こち亀」で観賞用の蛍を売ってしまった両さんが、ゴキブリに蛍光塗料を塗って蛍と偽る話がある。最後はゴキブリだとバレてパニックになるのだが
「形はホタルもゴキブリもほとんど同じだ!光る光らないで虫を差別するんじゃない!」
こちら葛飾区亀有公園前派出所 101巻
というセリフが印象的である。
二回戦
「転生」
桜桃忌来世で一緒になりませう/遊鬼
「♪アナルにさくらんぼ~、もう一本!」(笑)「太宰は何度も心中しようとしたからね。失敗して女だけ死んだりね」
大西の生まれ変わりか竹狂い/よかちょろ屋こうたろう
「大西さんは、ロシア兵をたくさん殺しました」「そうなの?」
金魚飲み舌をみんなに見せている/桃猫
「金魚オンリーにしたらいい。これじゃただの大道芸(笑)」
白ビキニ生まれ変はつてもビキニ/翼
「イエローキャブ。これもよく考えたらすごい名前だよな」
シン・古池や蛙飛び込む水の/岩佐
(爆笑)「上手いですねえ」「上手いと言うか(笑)」「新生のシン」「真正包茎(笑)」
ユーカリバナナ装置の中のクロッカス/丹下
「クロッカスは花の名前、前に俳句甲子園で解釈を間違えたらすごい苦情が来て、うるせー殺すぞって言われたら、問題になって、ごめんなさいって言ったよ(笑)どっちも一緒じゃないか」「駄目ですよ。違います(笑)」
吐くものが無くなって魂となる/龍
「おう」
飛び込んだプールがすごく浅かった/喜奈子
(爆笑)「これダチョウ倶楽部に贈りたい(笑)」「本当に小中学校で頸椎をいためる事故があるんでね」「すごく、がいいよね」
次の世も今の顔有る膝小僧/あわ
「説明っぽいかな」「恐怖新聞、うしろの百太郎」
泉湧く悪魔を殺して平気なの/翼
「女神転生のネタなんだよ」
想像で言つてみた「地球は青かつた」/岩佐
「あー」「いいねえ、ガガーリンがガッカリ(笑)」「実は、地球に神はいなかった、って言ったらしいよ。ガガーリンの本、読んでみて、面白いから」
飽きつぽい私花火に生まれたの/ゆーり
「本歌取りですね」「ヤリマンの私花火に生まれたの」「おもしろい!」「池田澄子作」(爆笑)「こないだ澄ちゃん、小さいから踏みそうになっちゃったよ。『あんたがでかいのよ』って言われたよ(笑)」
来世でも放火している金閣寺/よかちょろ屋こうたろう
(爆笑)「何度生まれ変わっても」「業が深い(笑)」
※1950年7月2日未明の放火事件。犯人の林承賢(はやししょうけん、当時見習い僧侶)は事件後切腹と服薬自殺を図るが一命を取り留める。その後懲役7年の判決を受け服役。1956年3月7日、26歳で結核と統合失調症により病死。
麦わら帽残されている海辺かな/桃猫
「これは転生でなく死の句」「福島の句かな」「知床取られちゃった句かも」
幸せに生まれ変わると売る腕輪/あわ
「詐欺商売ですね。数珠とかパワーストーンにした方がいい」
国ガチャのSSRに感謝せり/龍
(笑)「川柳というか茶化した句」
転生のやうにアロハを羽織りたる/小川まこと
「アロハが合わないなあ。サングラスのようなちっこい物がいい。グッチのサングラスとか」
前世からとしか思へないほど麦茶好き/遊鬼
(笑)「いいんじゃない?」「ばばあの句」「♪ミネラル麦茶」
ドンファンの生まれ変わりに奪われて/リック
「紀州のドン・ファンかな」「いいね」
全身タイツ蛇の名残のごとく脱ぐ/喜奈子
「あー、なるほど。脱皮するに抑えた方がいい」
信長はサングラスして桶狭間/企鵝(きが)
(笑)「よく分かんないけど面白い(笑)」
黒鯛に生まれて弘樹に釣られたる/遊鬼
(爆笑)「松方弘樹」
大岩を下へ転がすギリシャかな/岩佐
(笑)「大きい岩を下へ転がす。神話かな?」「ギリシャ神話で労働の話であるんです」「賽の河原のような」
五月雨や知らぬ古傷二つ百/丹下
「数え方がすごい(笑)」「二、がなくていい」「八百とか」「万とか」
来世くらい愛させてくれ夏の夜に/リック
「あー若い」「Jポップ感」「こういうのあっていいよね」
右前の浴衣つるつるした寝具/喜奈子
「右前ってなんだろう」「左前って書きたかったんです。間違っちゃった」
屍句会に俳句を送る芭蕉かな/企鵝(きが)
(爆笑)「いいねー」「俺、とらないよ」(笑)お前古い句作ってんなー!二百年前なら流行ったよ!」(爆笑)
来世は蝉に生まれてすぐ死にたい/たろりずむ
「これは、とれません(笑)」
転生後葉桜見つめるゲンゴロウ/リック
「ゲンゴロウの必然性が難しいかな」「木下闇くらいがいい」
息止めて見つめる蟻の二三匹/岩佐
「息止めてより、息絶えてがいいかな
転生の先を聞き合う盂蘭盆会/ゆーり
「盂蘭盆会って、夏の仏教の行事」「まあ、お盆だね」「地獄だけど、風呂があったかくていいよって」(笑)「鍼もやってくれるしよ」(爆笑)
来世にはなりたい君の汗の菌/リック
「君の便所の蓋になりたい、って句を作ったことある」「その子にくっつきたいんだね」「おっさんが作ったら最悪な句だけど青春だったらいいね」
箱眼鏡覗けば来世のやうなもの/遊鬼
「見るなら来世より前世がいい。化石みたいなものでもいい」
目から麦耳から多分粟と稗/岩佐
「古事記にそんな女神がいましたね」
蝉の翅むしるよ翅がない子ども/桃猫
「嫌味としてはいい。来世は蝉になちゃうよ」「冬薔薇石の天使に石の羽/中村草田男って句があるんだけど、あれいいよね」「あと、ぼくは、『よ』と『下5のや』が大嫌いなんですよ」
元カノの来世だ汗で濡れたTENGA/リック
「理屈っぽい」「青春の匂いしかしないなあ」「女を知らない句だね(笑)」
スライムに転生して食うところてん/桃猫
「食われる、にしたらいいよ」「スライムに転生したがところてん、がいい」
妹が女になつてる帰省かな/遊鬼
(爆笑)「気持ち悪いー!」「妹が処女じゃなくなったってことだろうけど気持ち悪い(笑)」
俺は凄かつた森の石松だつた頃/岩佐
「親分」
生と死がビールを抱えたままで来る/翼
「辞世の句だね」
えっこれ全部俺の脂肪!?/小佐治
(笑)「これ転生なの?」「脂肪吸引のあとの脂肪」「ポルノだよ、あんなの」
生まれど生まれど名前も知らない虫ばかり/菊池仙葉
「見たこともない、勝ったことない、くらいがいい」
増刷!転生してサラリーマンになつた話/小川まこと
(笑)「重版ですね」「一万部くらい」「こんなブスな私が整形してヤリマンになりました」(笑)」
皐月賞馬は三歳から男/丹下
「さんざい、って読みます」「へー」「馬は三年一ヶ月くらいで皐月賞に出られる」
青嵐いつか海となり草となり/菊池仙葉
(笑)「これは駄目だ」「特攻隊の俳句だよ(笑)」「ゼロ戦が百台、頭に飛んでるよ(笑)」
夏の庭生まれ変わると言つてゐた/小川まこと
「庭がつまんない」「軽井沢にすると天皇っぽくなるよ」(笑)
ラスプーチン二文字消してプーチンに/小佐治
(笑)
来世でもケバいアイスの塗料かな/小川まこと
「サーティーワンのポッピンシャワーかな?」「人工的な色してるよね」「塗料だとペンキになっちゃうよ」
スライムに生まれ変はつて夏涼し/たろりずむ
「あ、これいい。スッキリして綺麗」
転生を信じ滝壺へドボン/桃猫
(笑)「人生は不可解なり」
トラックにダイブしたけどあまかえる/リック
「蛙と生き返るをかけてる。天にかえるのかな」
蛇衣を脱いでも愛さない冷たさが好き/ダリア
「蛇衣を脱ぐ、で一つの言葉」「なるほど」
麻原の生まれ変わりの子を愛でる/よかちょろ屋こうたろう
(爆笑)「もう使えるところがない」
アイスティー来世はきっと雌の豚/桃猫
(笑)「けっこうアイスティーが効いてる」「ユーミンの感じ」「ルノアールでね」「現世もずっと、だよ(笑)」
また生まれGⅠ勝ってハーレムや/あわ
「百回くらいセックスしなくちゃ。ブスともする」「立たせるだけの雌がいるんだよ。当て馬って、ここからきてる言葉」「へー」
バンと死ぬ蝿の一人に生まれたし/龍
「BANGと書きたいね。いいね、菫ほどな小さき人に生まれたし/漱石」
ゆつくりとさく一匹目の鰻かな/岩佐
「多すぎだなあ」
スク水に生まれ変はつたペドフィリア/遊鬼
(爆笑)「幸せだ。ただの(笑)」
リインカーネーション母の日に/よかちょろ屋こうたろう
「リーンカネーション、転生の意味。カーネーションとかけてる」
文春砲炸裂したる修司の忌/丹下
「修二がつまんないかな」「これこそダチョウの忌にしたら?」(笑)
大作の生まれ変はりだと言ふ瓜番/遊鬼
(笑)「自分で言ってるのかな」
サマーハウスの生まれ変はりの蛸の足/小川まこと
「プールとかにあるやつ。分かるような分からないような」
蛆の湧く私の前世考える/ゆーり
「壊死して蛆がわいてるのかな」
走馬灯今世と来世のセットアッパー/リック
「セットアッパーって中継ぎっていう意味」「そんだけの句になっちゃう」
満州で鉄道敷いた記憶あり/よかちょろ屋こうたろう
(爆笑)「それこそニュースになるわ」「引揚者の記憶が」「たまたま聞いた話が記憶に残ったのかな」
烏賊釣りで死んだばかりの父を釣る/遊鬼
「ちょっとギャグ寄り」「烏賊釣りが明るいね。上手いと思うよ」
肉塊を出し入れされる冷蔵庫/遊鬼
「食物連鎖の句?」「転生した豚が…元雌豚の吉野さん(笑)」
来世でも君に会いに行く多分/リック
「メイビー!」「整形してる韓国人の歌だなあ」
転生したら上島竜兵の帽子だった件/小指つめ子
(爆笑)「帽子がいい」「件、がいい」「訴えてやる!(笑)
次の世は小指を立ててマイク持つ/あわ
「あ、昭和のアイドルになりたいんだね」
今日からは…いや明日からは糖質オフ/小佐治
「これ、どこが転生。現世じゃないですか(笑)」
美少女に生まれ変はつて蛍狩/遊鬼
(笑)「これいいんじゃない?紫式部が作りそう。なぜあなたは訪ねてくれないの?私はこんなに明るいのにって。紫陰部」「だめです(笑)」
生まれ変われば一緒になれると思うなよ/小佐治
「これはDVの句」「明るくていい。こういう句を暗く読んだら駄目なんだ。お気楽って素晴らしい。今はこういう句を暗く読むからいけない」
汗として生まれて君に舐められる/遊鬼
「さっきの菌に生まれ変われる句」「汗かきてすこし私の蒸発す/坊城俊樹 っていう句がある」
「あなたの汗に混じりたる、みたいにしたら実感が出るかもしれない」
以上で終了です!!最後までお読みいただきありがとうございました!!
おまけ
北大路翼44歳&こゆきバー
6年ほど前まで砂の城のバーカウンターに立っていたこゆきが一夜限りの復活
併せて北大路翼44歳記念誕生日ぱーちい
編集:屍句会報編集部 小佐治、桃猫
文責:木内龍