正解は「花に水」
ゴールデンウィークに世間が浮かれて飛行機や新幹線で遠出をしている中、自分は自宅の庭で水やりをする。いつもと変わらぬルーチンこそ、優雅である。
全員かすりもしない、不正解。
一回戦
「さば」の音
サバイバルダンスサバイバルダンス渡来人/翼
(笑)「♪サバイバルダンス~サバイバルダンス~とらーいじん♪」
塩さばを解凍してる薄暑かな/海音寺ジョー
「日持ちするための塩漬けじゃないの?(笑)」「薄暑が効いていないような」
夏近し匂ふパリつ娘サバビアーン/あわ
「SOGAっ娘。のいとこじゃない?」(笑)「サバビアンってなに?」「元気?って意味」
※フランス語でCa va?(元気?)Ca va bien. ( 元気だよ )
石鹸玉吹く強さ千差万別に/遊鬼
「凄いところにさばを使ってますね」「努力賞。句としてはどうだろう(笑)」
四月尽サバイバルナイフ二本研ぐ/小川まこと
「予備用ですかね。テロを起こすぞって。商業施設を狙う少年」
パリジェンヌサバ?と問われてウィサバ?と/小佐治
「How are you?の意味でしたっけ」
サバゲーと勧誘されてウクライナ/随三
(爆笑)「自衛隊川柳」「面白い」
15時間サモサばかりの機内食/光音座
「サモサって?」「中東とかの?」「じゃがいもをふやかしたようなやつ(笑)」「インドの芋を揚げたものだそうです」「もさっとした味だよ(笑)」
六本木砂漠緑化の影はなく/リック
「六本木でそんな話聞いたことないなあ」「東京砂漠ってありましたね」
春闘の事務所にコカイン売り捌く/遊鬼
「よくわかんない(笑)」「適当だよ(笑)」「売りさばくという言葉を見つけたのは偉い」
胡散臭さばかり気になるゼレンスキー/たろりずむ
「あー」「こういう見方もあるよね」「周りのブレーンが頭がいいよ」「芝居が上手」
鯖味噌は女の味方桜草/響子
「桜草は合わないかな」「鯖味噌は割と簡単な料理だし家計にも優しいし」「あー」
鳥取から広がる砂漠鳥雲に/翼
「どんどん広がって大阪や近畿地方が全部砂漠ってことかな」
鯖缶とトマトで作るパスタかな/桃猫
(笑)「手抜き」
裁く人の肩に桜の降りにけり/桃猫
「ただの遠山の金さんじゃないか」
さばさばと別れ話や春の虹/響子
「詩が雑だなあ(笑)こちらこそ桜草がいいよ。引きずっている感じもする」
砂漠に咲いた花食らう人/菊池仙葉
(笑)「なにやってんだよ(笑)」
草餅がのさばつてゐる句会かな/遊鬼
(笑)「あーこれいいじゃん」「さっきからさばの使い方が上手い(笑)」「でかいお重でぼんと(笑)」
空耳のサバンナチャンスや五連休/龍
「分かるわ」「二十年前の獣王っていうパチスロ。音楽が独特でいいんですよ」
腰痛は裁きの如し春の雷/翼
「お、要するにピキって感じなんですよ。ぎっくり腰みたいな。イメージが合ってますね」
サバゲーで私服の彼が勝つてゐる/小川まこと
「あーなるほど」「ジーパンでやっていて勝っちゃう」
嵩張つた夜店のマスクヒーローの/小川まこと
「言わないよ(笑)お面でしょ」「プロレスラーとかのマスクなんですかね」
私ってさばけた人なの春夕立/小佐治
(笑)「めんどくさそうな女」「口が裂けてるの?魚をさばけるのかな」「これはW浅野の頃だよ。トレンディの」
サバ?サバ!シャンゼリゼ春の雨/響子
「挨拶だね。フランス人がさばさばしてるのかな」「ねちっこいよ。あいつら(笑)」
サバンナや胸毛を生やす男の子/随三
(笑)「意外に毛が薄いんだよ。クロンボは」「これは僕のことです。黒人の句じゃないです」(笑)
初盆やブラックサバスで震わせて/リック
「ブラックサバスも盆っていうこと?」「渋いねえ(笑)」
深呼吸黄砂ばつかり吸ひ込んで/たろりずむ
「PM2.5」「深呼吸まで言わなくてもいいかな」
沙漠にも薔薇咲くお茶を飲みませう/響子
「無声映画みたいでいいな」「チャップリンみたいな」「戦場の絆が感じられる」「この漢字使うんですね」
モスクワの蜃気楼ある砂漠かな/企鵝(きが)
「モスクワだから戦争なのかな。クレムリンの大統領府の」「かなり抽象的な句だね」「国際的な」「モスクワに砂漠はないですものね」
鯖落ちて投句締切間に合はず/たろりずむ
(爆笑)「あるある」「サーバーのサバですね」
サバンナにサイダーの瓶落ちていた/小川まこと
「あー」「炭酸かよ(笑)」
鯖缶の灰皿焦がすキャメルかな/随三
「鯖缶を灰皿にした。その灰皿をキャメルの煙草で焦がした」「昔、ハメルってTシャツがあったな」(笑)「キャメルは貧乏人の煙草です」(笑)
紫陽花の傷を数へてサバン症/翼
「サヴァン症候群って(自閉症スペクトラムなどの精神障害や知的障害がある人が)特定の記憶力が良かったり、計算が異常にできること」
キャッサバの利権争ひ山笑ふ/たろりずむ
(笑)「あー」「すごいなあ」「タピオカの原料だから」「土人の食い物なんだけどね」
※キャッサバは熱帯で栽培される芋。一部の品種は毒抜きして食用とする。
ばさばさと消しゴム払ひ大試験/遊鬼
「ばさばさが上手いなあ。これいいなあ」「ケシカスのことだね」「カンニングかも」
行く春や鼻炎の鯖もマスクかな/光音座
「カオスだなあ(笑)」「世界観が(笑)」「名詞が多い」
さばさばと避難してきた四国人/たろりずむ
(爆笑)「四国で何が起きてるのか」「戦争(笑)」
さばさばと別れて春の雨を行く/桃猫
「なんか似たようなのがあったなあ(笑)」「さばさばで別れちゃ駄目」「もっと変なこと、つまんないことをしないと」
労働や砂漠化している肌身かな/随三
「この、や、は、切れ字なのかな」「ソープで10年働いたら肌がさばさばしてきたのかな」「アマゾンです」「アマゾンと砂漠の対比が面白い」
しめ鯖のしつとりとして春の宵/翼
「あー綺麗ですね」「美味しそう」「はい、NHKの講師です!」(笑)「そっちにチューニング合わせているから(笑)」
売り捌く四ツ葉五ツ葉クローバー/小佐治
「だめだと思うなあ(笑)幼児売春」
まな板に打ちつけながら蛸さばく/翼
(笑)「蛸をべちんべちんとね。打ち付けながらがいい」「リアルレシピ俳句(笑)」
サバイバルダンスサングラスがデカい/桃猫
(笑)「DJ KOO」
乳首ちくびゲッツーさばくように吸う/小川まこと
(笑)「これはちょっと面白い」「ショート、セカンド、サードみたいな流れでちゅちゅっと口を動かす(笑)」「これは晒し句候補だよ(笑)」
駅前で裁きにあつて五月来る/翼
「雨が降ってきたのかな。不運なことが起こったんだろうね」「キリストの言葉が書かれていたんだよ」
捌く前男静かに目を閉じる/小川まこと
(笑)「恐いよ(笑)」「人間をさばくんじゃないかな。魚って意味もあるんだろうけど」
桜まじあたしサバサバしてるから~/桃猫
(笑)「ツイッターの広告でこんなタイトルの漫画があったなあ」
サーバーの排気で暖をとる十時/リック
「サーバーのメンテナンスの仕事かな。今日は夜間メンテナンスで遅くなって。夏の句にして燃え上がるとか裸になるとかにしたらいいね。サーバーの使い方が若い」
よく言えばコンサバティブな見合いかな/龍
「コンサバ。保守的」「見合いの時点で保守的だよね(笑)」
熟練のおむつさばきで布団無事/海音寺ジョー
「あー」「介護士の目線」「下痢になっちゃうとこう…(笑)」「熟練のさばき、面白いね」「動けない人のシーツを替えるの大変だからね」「老人は鶴と一緒に戦場へ送っちゃえ(笑)」「NHKに出れないです」「北大路さんががNHKに出ますって言ったらニュースに出るんですかって聞かれました(笑)」(笑)
さばさばと榴弾ひとつ渡される/企鵝(きが)
「榴弾は爆弾の形で弾丸の破片が広範囲に広がる。今は使っちゃいけないんですよね」「手榴弾なんでしょうね」
鯖読みが露見してゐる荷風の忌/遊鬼
(笑)「これいいねえ」「一回りくらい若く言うのかな」「これは格調があっていい」
さば缶でパスタを作る四月尽/海音寺ジョー
(笑)「同じような(笑)」
伊藤忠がサバンナに撒く茄子の種/遊鬼
「井戸掘りとかね」「発展途上支援と言いつつ金儲け」「伊藤忠に意味あるのかな」
サバイバルゲームの膝に蝸牛/翼
「肘がいいかな」「スナイパーの格好で待っていたらかたつむりが」
鯖缶があれば命の泉湧く/響子
(笑)「元ネタわかんないと思うよ」
白骨がここにあつたさバンガロー/たろりずむ
「小佐治が殺したんだろ(笑)」
サバイバルナイフ銜(くわ)える木下闇/企鵝(きが)
(笑)「いきり」「厨二病だなあ」「大人になったら黒歴史(笑)」「やたら鉄パイプ磨くやついたねえ(笑)」
炉塞ぎの時間差婆さんご臨終/也屁
「春になると暖炉を塞ぐからね」「ばあさん見てやってよ(笑)炉塞ぎなんて見てなくていいだろ(笑)」
サバゲーの姫と呼ばれるビキニかな/龍
「あーあるよね」「弾は服の上からでも当たると痛い。昔、人が崖から落ちるほど当てて怒られたことがある(笑)」
シエスタやサバティカルとかうるせえな/リック
「長期休暇のことだって。休みの文化を取り入れることにうるせえなって言ってる」「お前毎日休みだろ(笑)」
ランボーはサバゲーでも手加減せず/海音寺ジョー
(笑)「ロケットランチャーで、もう終わりかって(笑)」「呼ばねーよ(笑)」
春の虹サバンナに生く日本人/小佐治
「生きる、の方ですね。終戦を知らずに生き延びたのか、現地の人と結婚したのか」
毒入りさバレンタインにあげたやつ/たろりずむ
(笑)「今頃効いてくる」「ずっと下痢が止まらない(笑)」
キャッサバが主食の人は皆焼けて/翼
「日焼けの方」「焼死かと思ったよ(笑)」
句会報編集チームの桃猫さんが、高知から砂の城に来てくれた。
いつもありがとうございます。龍
二回戦
「とさ」の音
フットサル開始5秒で足が攣り/あわ
「あー(笑)」「サラリーマン川柳だよ(笑)」
屠殺さる鶏にもソウルかな/随三
「ソウルは魂なのか韓国なのか。鶏にも魂が。これは首チョンパされる前の鶏ですね」「屠殺さるる、にした方が切れないからいいね」「これは音楽のジャンルのソウルなんです」「そうかー」
修司忌のアウトサイダーは眠り/遊鬼
「難しいこと言ってくるねえ」「半端者」「使い方がすごい」
どさくさに紛れ天皇親政を叫ぶ/よかちょろ屋こうたろう
「とさくさ?(笑)」「どさくさに紛れてる感」
スト盛ん連休中も休まずに/翼
「ストリーキングかも」(笑)
初任給ちょっと触った分で消え/龍
(爆笑)「植木等(笑)」「いいねえ」「軽くていいねえ」
春惜しむポテトサラダの辛子かな/あわ
「これはマスタードにしたらいい。かな、にしない方がいい」「あー」
家のまわりにカラスと猿がめっちゃいる/海音寺ジョー
(爆笑)「高知(笑)」「上手」「京都や奈良も案外そうなんだよ(笑)」
「ばかうけ」と叫びて小佐治振り返る/也屁
(爆笑)「切り取り方が上手い「切り取らなくていいよ(笑)」「世界で一番どうでもいいいよ」
下痢めいて土佐の居酒屋思ひ出す/小川まこと
(笑)「下痢めいて(笑)」「連体形の使い方(笑)」
恍惚とさせる人差し指君の/リック
(笑)「やらしさ」「平尾昌晃」「倒置法が」「一昔前だね」「これ、とさが二つ入っています」「そんなことは評価しない(笑)」
屠殺場の茎の立派なチューリップ/翼
「とさつじょう、でいいのかな。とさつば、かな。正しくは屠畜場らしいです」「あー、今は屠殺って言わないからね」「上手い」「NHKですから」(笑)「これ部落の仕事だろって(笑)」
風光る倒産したよおつ父さん/菊池仙葉
(笑)「島倉千代子の東京だよおっかさん(笑)」
人攫ひ紛れこみたる雛の市/遊鬼
「人攫ひっていう言葉に時代が出てる。辻切りとか人さらいとかね」
春猫にリセットされたハイスコア/たろりずむ
「あー」「猫がスーファミのリセットボタンを押しちゃった。グラディウスとかのハイスコア」
土佐犬のお坐りしてる遍路かな/企鵝(きが)
「可愛い」「とさいぬかな、とさけんか」「でかいんですよね」「ちんちんがでかい」「お前と比べてだろ(笑)当社比で言うんじゃない(笑)」
春朧ぎよろ目の土佐錦の死体/小川まこと
「土佐金魚のことです」「赤白の」「あー」
小便の勢いがいい土佐水木/翼
「立ちションしてるんだよ。高知に行って」「花みずき綺麗だよね」
モンストとサバゲーで暮れる春の夕/小佐治
「株取引とサバゲ―とかさ、よく分かんない組み合わせがいいよ」
ゴールデンウィーク明けて鶏冠が垂れている/龍
「とさかはほんとの鶏なのか人間なのか」「あ、五月病になってやる気がなくなったってことか」
間違つて薬指まで落としけり/たろりずむ
(笑)「これ、とし、でないから駄目です(笑)」「落とされるの間違いだったそうです」
参つたと叫ぶ相手を半殺し/也屁
(笑)「野毛ルール」
鶏冠かと思つたらのどちんこだつた/小川まこと
「そうですか(笑)」「葉鶏頭とか見たらそんな気がするよね。この感じ分かるなあ」
春風に松本サリンも飛ばされて/リック
(笑)「松本サリンで一語にしたら駄目だよ(笑)」「昔の話だよ」「94年だそうです」
土佐犬も参加してゐる春祭/遊鬼
「これ軽くていいねえ。田舎のフェス」
あざとさの見え隠れする美魔女かな/あわ
「上手くできました。感動は少ないかもしれないけれどこういう句をたくさん作ることが大事」
フットサル得意な人が苦手です/たろりずむ
(笑)「マルチの勧誘していそう。この後、俺の尊敬してる社長が来るんだけどどう?みたいな」「水素水とか浄水器とか」(笑)
秋渇き屠殺業者にとっちゃ春/リック
「秋の旱のこと?」「草がないから野犬が見つかりやすいんだよ」「ええ?(笑)」「米がないから肉を食うっていう意味かな」
一度だけ鶏冠を触れる闘鶏師/企鵝(きが)
「軍鶏。とさかを触ると興奮するからね。動物愛護が怒りそうです」「フィリピンなんかではやってるよ」
荷風の忌吾は明治の登坂広臣/響子
「これ誰?」「EXILE」「それは分かんない(笑)」
それは嫉妬さ薔薇にも棘があるやうに/翼
「キザですねえ」「上手い」「NHKだと思いました」(笑)
ギトギトさせて髪の毛を撫で付ける/也屁
「ラーメン次郎の油で髪をなでつける」「椿油とかポマードとか」
新庄のバントサインや青葉風/龍
(笑)「いいね」「バントバント!」(笑)「リラの風にして北海道っぽくしたらいいよ」
愛犬と散歩に行って逆らわれる/海音寺ジョー
(笑)「可愛い」「字余りがいい」「闘病日誌みたいだな(笑)」
さつちやんと桜観てゐる舞道(マイウェイ)/翼
「これ、舞道って書いてるんです」「そういう歌があるの」「NHKが遠のいたね(笑)」「挨拶でSOGAっ娘。ですって言うから(笑)」
土佐弁を仲代達也と見做しけり/随三
「イメージは分かるなあ」
遠足のポテトサラダに母の指/遊鬼
(笑)「汚い(笑)」
BLACKとプリントされた白いシャツ/たろりずむ
「あー」「わざと真っ白なシャツに黒で書いている。ホワイトウォッシュって言ってさ、白人ばかりの社会になっている(例:黒人の役を白人にする、白人に媚びる)ことへの嫌味」「天才やな」
あきちやんが土佐で待つてる昭和の日/桃猫
「私の彼氏が心配して見ているので」「昭恵夫人かと思った」
ダットサントラックで行くお遍路さん/海音寺ジョー
「昔の車じゃないかな」「トラックのね」「兎が逃げる山だったら面白いと思った」
ダットサン飛ばした赤の交差点/リック
(笑)「なんで知ってるの」
※日産自動車のブランド。日本では1986年まで存在した。近年は新興国向けブランドとして復活している。
屠殺場の門の所の残花かな/遊鬼
「残花が芝居がかっているな。チューリップくらいがいいな」
人さらい#裏垢女子に身を隠し/リック
「ハッシュタグですね。家に帰りたくない女子をエロ親父が捕まえるために。あーネカマの方か」「ノポコちゃん(笑)」
※SNSでハッシュタグをつけると検索に引っかかりやすいため利用される。「裏垢女子(性的な画像などを見せ合う)」「神待ち(泊めてくれる男性を探す)」
連休もネットサーフィンカップ麺/あわ
(笑)「リアルだねえ。随三じゃん(笑)」
ヒヤシンス雪割草と酒と桃/光音座
「一個も合わないよ。みんな夢雪割草が咲いたのね/三橋鷹女の句のオマージュじゃないかな」「注釈が来ました。ヒヤシンスが木元さん、雪割草が響子さん、桃が桃猫さんだそうです」「おおー」「注釈がないとわからない(笑)」「あっても分からないよ。どこが花なんだよ(笑)」
往年のジャニーズJr.のドサ回り/よかちょろ屋こうたろう
「寂しいね」「それが儲かるらしいよ」「地方回り。ばばあは金持ってるから。フォーリーブスなんか券取れないんだって(笑)」「これもドサだよ(笑)」
土佐犬のたるみの中の五月かな/翼
「あー」「これ上手いなあ」「これくらい二秒でできるよ。俺、上手なんだよ。ただのピンクのおじさんじゃないんだよ。ラジオもピンクで行くよ(笑)」
古都さえも飲み込んでいく轍延ぶ/小佐治
「轍は戦車だからね。エルサレムなんだろうね」
百万を十三(とさん)で借りる夏隣/桃猫
(笑)「もう海に浮いてるよ」「十日で3割の利息」「吉本の前借り」(笑)「漁師なんかも悪徳の金貸しがあるよ」
土佐犬と子猫を戦わせてをり/桃猫
(笑)「おりぬ、にした方がいい」(笑)
あと3分あればパンツも汚さずに/あわ
「ちょっと説明くさいかな」「中出ししちゃったんだね」
初夏の土佐に焦がれる風俗嬢/小川まこと
「これいいね。生き物がいいよ。風俗嬢でなく毛虫とか」
あとさきを考えず菓子ばかり買ふ/海音寺ジョー
「あとさきか。なるほど」「あーまとまってる」「瑕疵にしてもいいよ」
ねぇママ〜!アウトサイダーっておいしい?/リック
(笑)「アウトサイダーを三ツ矢サイダーみたいなものだと思ったんだね」
土佐弁の看板のある板金屋/企鵝(きが)
「板金屋って車を直す…」「看板があるのかな」
分水嶺ずつと探して日本海/あわ
「フォッサマグナ」「関ケ原も分水嶺だよ」
父さんと指す将棋盤手加減なし/小佐治
「可愛げがない」(笑)
向日葵の句と散々な結果かな/翼
「明るくて溌剌とした句だったけど…」「これウクライナのことなんだ」「あー」
日曜のビールは経費で落とさない/たろりずむ
(笑)「落とせない、の方がいいなあ」「も、にしたらいいね」
小人さんの棒高跳び/也屁
(笑)「どういうこと?(笑)」「いいねえ。悪口だね(笑)」
土佐犬も逃げ帰るほどムツゴロウ/響子
(笑)「あー、ムツゴロウさんの方」
はちみつと砂糖も入れてミルクティー/海音寺ジョー
(笑)「すごい甘い(笑)」「ぼけた婆さんがやたら糖分とりたがる」
あんたがたどこさ北の海女だとさ/響子
「北朝鮮?」「北海道かな」
よう!どう!?あんた土佐の殿さまだって?/よかちょろ屋こうたろう
「噂の容堂だよ」「山内容堂」「シャレだよ」「挨拶句」
日本海北から来るよ人さらい/あわ
(笑)「あー」
音沙汰はないけど電波が悪いだけ?/リック
「ロシアのデマ」「アンテナ折れてるんじゃないですか?」「ラインの返信がないんじゃない?」
糸さんの秘密秘密のゴールデンウィーク/響子
「大阪のお嬢さん」「愛しの子かな」
屠殺場に残してきたる猫の子を/小佐治
「自分で殺せばいい」「猫じゃなくて犬じゃない?殺すのは」
薩摩揚げ備前の器に土佐の酒/随三
「チェーン店だよ(笑)250円くらいだよ」「色々入れてる」「自慢したいんだよ」「長州が加われば薩長土肥」
夏祭り鶏冠のような人がいる/小川まこと
(笑)「分かる」「これいいですね」「ミュージシャンが混じっている」「カラフルで」「ひよこ売ってる(笑)」
バンガロー人差指を折られけり/たろりず
(笑)「痛そう」「何の合宿だよ(笑)」「バンガローがいいな」
新緑をサロットサルが紅葉に/リック
「サロットサルって?」「カンボジアの政治家だって」「ポルポトの本名とも言われている」「革命家だけどボンボンだって言いたくないんだよ」「難しい(笑)」
ことさらに大騒ぎするキスマーク/あわ
(笑)「あいこー」「可愛い」「田舎っぽい」「牛に噛まれただけだよ」「雌豚じゃない?家畜(笑)」
もつと最新の奴が良かつたです四月/小川まこと
「iPhoneとか買ったんじゃない?周りがもっと最新だったっていう」
土佐犬をドッグフードで強くする/海音寺ジョー
「育成ゲームみたいだな」「ドッグフードにプロテインとか」「あー」「興奮剤がいいよ(笑)」「男根コンプなんじゃないかな」(笑)
とっさのことで廃藩置県に気付かず/よかちょろ屋こうたろう
(爆笑)「これ土佐とかかっていて面白いな(笑)」
土佐物販で土佐犬だけが売れてをり/小川まこと
「土佐物販(笑)」「でこぽんとかでかいもの。雑なんだよ」
大試験お天道様が見てゐない/遊鬼
「カンニングするってこと」「見ていないから悪いことしちゃおうっていう意味か」
おまけ
北大路翼がNHKラジオ「文芸選評」に出演しました
全国ラジオの生放送直前まで寝ずに麻雀していたことを
NHKの言葉では「朝まで句会をしていた」と表現するらしい。
何はともあれ無事に放送された。
お蔵入りの前科一犯であったが、今回はアーカイブも残った。
以上で終了です!最後までお読みいただきありがとうございました!!
(文責:木内龍)