正解は「伊勢海老の」
活きが良い伊勢海老は、漁港の発泡スチロールの箱からよく脱走するらしい。
また水槽から取り出して活き造りにした時には、上下に分断されても頭だけで皿から逃げることもあるそうだ。
伊勢海老は新年の季語で、御節料理や正月飾りに使われる。
近年はプラスチック製が主流だが、本物の伊勢海老を用いたものもある。
亀田かつおぶしさん、見事正解。
現在砂の城は改装中。産廃トラック2台分の思い出を積んで消えて行った。
すっからかんになった床の上に、外した入口のドアをテーブルにして設置。
テーブルにドアノブのある初句会/句会にて
一回戦「から」の音
姫始めうつらないから大丈夫/翼
「何かが映るんでしょうか」「コロナだよ(笑)」「あー」
雪女郎つめたいカラダだけの愛/こはく
「雪女郎と冷たいのは当然だからなあどう表現するのか。体温を持ってかれるとか。雪女郎の口から『割り切り』という言葉が出て来たとか(笑)」
上大岡から西辛島町まで摘草/光音座
「前も九州であったよ(笑)」「えーと、熊本ですね」「光音座シリーズ(笑)」「ちょっと難しい」「ちょっとじゃないよ」(笑)
初茜酒抜けてから出頭す/たろりずむ
「これひき逃げですね。24時間経って酒が抜けてからね」「酔っぱらって勢いで行った方が楽しいけどね。正月は二割減だし」「そうなんですか?」「嘘だよ(笑)」
吹き溜まりカラカラ澱む冬のどぶ/あわ
「淀むが合わないなあ」
ストーブに焼けたる餅はからっぽで/桃猫
「膨らんで育てたのが横取りされた方が面白いなあ。これだとストーブの意味がない(笑)」
喉からっからで会いに来たよ!/風の日の扉
(笑)「古いよ、そんなこと言わないよ。水くらいコンビニでもどこでも買えるよ」(笑)
空拭きをして節の重詰めにけり/喜奈子
「空拭きは床のイメージだからなあ」「この場合は洗って布巾で拭いたんだろうね。そういう使い方もするのかなあ」
山眠るトカラ列島震度5弱/まるぱ
「トカラ列島は鹿児島だそうです。地震が起きるのと山眠るが合わないなあ。山笑うの方が嫌味でいい」
辛かった馬のチンポの先っぽは/小川まこと
(笑)「知らない(笑)」「腋臭の男の乳首は苦い汁が出るらしいよ(笑)」
お年玉袋が空で立て籠もる/翼
「立て籠るってどういう感じ?」「押入れから出てこない」(笑)
初写真全員赤ら顔のまま/遊鬼
「いいですね」「子どもいっぱいの馬鹿な家族」(笑)「七人兄弟」「一人一升呑む」(笑)
寒烏ヤクザのゲロの上にいる/小川まこと
「ゲロなんて誰が吐いたか見極められないだろ」(笑)
唐揚げすら不味い居酒屋/きもと
「あー。唐揚って保守的な選択なのに、不味かないだろと思ったら不味かった」
カラムーチョの婆の口も枯れ木めく/翼
「歯のない翼さんみたいな口のね」
年玉を呉れて財布を空にする/まるぱ
「そのまますぎるかな」「子どもじゃなくてキャバクラの感じがする」
カラコンをつけてみた三月期/よかちょろ屋こうたろう
「卒業間近で推薦で進路も決まっていてね。分かります」「三月期は三学期のことなんじゃないかな」
玉子酒口から口へ飲ませけり/桃猫
(笑)「気持ち悪い(笑)」「風邪がうつるよ(笑)」
どこかから 送られたカニ 着払い/小指つめ子
(笑)「樺太ってロシア語で書いてある(笑)」「蟹送り付け詐欺ってありますね。代引きで一万円くらい払わされて」
北方領土返して四国をあげるから/たろりずむ
(笑)「そんな…」「四国の方がいいでしょ」「鹿児島ならあげてもいいんじゃない?(笑)」
あ、殻被つてますね/風の日の扉
(笑)「皮のことを殻って言うのか」「気をつかっている(笑)」
凧糸の絡まつてゐる核家族/翼
「人間関係のもつれとかを笑っている。結婚しても同居しませんからね、っていう」「解説しやすいだろ(笑)」
宝船敷いた枕で夢精する/小佐治
「弁天様にフェラチオされたんだね(笑)」「抜け弁天(笑)」
健さんの背中で吠える唐の獅子/きもと
(笑)「そのままだ。番宣か(笑)唐獅子まで言っちゃ駄目」
食積の横に置いとくカラムーチョ/遊鬼
「いいじゃん」「くいつみはおせちのこと」「味が分かっていない人だね」「いや、これは味変ですよ」
雪原(せつげん)に体ひとつで飛びこみぬ/桃猫
「これじゃ自殺だよ(笑)」「八甲田山みたいな」「雪まみれにもなる笑つてくれるなら/櫂未知子 そういう感じにしたらいい」
最近、熟女系多くなつてるからなあ/風の日の扉
(笑)「暖簾の向こう側でしょうか」
元日の首都空っぽの六車線/喜奈子
「写生としてはいいけど」「名古屋」「片側三車線、車線の向こう側のラーメン屋まで見えた」
後ろから前から攻める寒稽古/まるぱ
「要するにセックスですね。…違うかなあ?」
寒卵殻ごと飲んで老婆かな/小川まこと
「餅ですら飲めないくせに(笑)」「魔女感がありますね」
だからもう終はりよといふ初電話/遊鬼
「小田正和(笑)」「Jポップ」「男としては少しでも長引かせようとして」「どっか古いねえ(笑)」
水飛沫唐十郎の初芝居/小佐治
「水が張ってあって役者が飛びこんだりする」「正月を詠むと年が出るなあ(笑)」
十辛に耐へしアナルの春を待つ/翼
(笑)「うんこするときにココイチ十辛のカレーがアナルを通過する。春を待つが効いてますね」
力持ち集めて鏡開きかな/遊鬼
「いいんじゃないかなあ」「鏡開じゃなくてもっと変なことをした方がいい。雪うさぎとか」「あー!」
カラコンですスッピンです金目鯛/こはく
「金目鯛じゃない方がいい。カラコンにしないで裸眼です、にしたらいいよ」
正月や空つぽの部屋と老人と/小川まこと
「老夫婦にしたらいいよ、寂しさの中に面白さがある」
甘辛に仕上げた高野豆腐かな/遊鬼
「クックパッド俳句ですね(笑)」
空っ風乾布摩擦を焚き付ける/小佐治
ぶつぶつと煮立つカラメル厄払ひ/夢の二
「マニアックでいいね」「プリンを作っているのかな」「地獄感もある(笑)」
食い初めに十辛選ぶココイチの/小佐治
「これは普通ですね」「アナルで勝負しろ(笑)」
体から体みたいな冬の糞/小川まこと
(笑)「冬の糞ってなんだよ(笑)」
長い毛が絡まつてゐる鏡餅/翼
「あー」「これは怖い。工場の検品を抜けたのかおばあちゃんの毛か。心霊現象かな?和室が呪われている」「長い毛、がいいでしょ?」「不倫した女が絡ませていったのかも」
カラコロと下駄を鳴らして初湯かな/遊鬼
「明るすぎるよ。かまやつひろしだよ」(笑)「例えが古い」
からっとした陽気森田健作/よかちょろ屋こうたろう
(笑)「これも古い!」「千葉県知事」
伊勢海老を食べて唐揚げ置きにけり/桃猫
「置きにけりだと小皿に置いただけだからなあ」「伊勢海老食べて唐揚げに戻る、くらいがいい」
元カノから百五十枚年賀状/たろりずむ
(笑)「これはいい」「もうちょっと少ないといい。四十八枚くらい。百五十だと嘘っぽくなるから」「切手シートが当たらない数くらいにしておけば」
球技がからっきしのイケメン/風の日の扉
「いそうですね(笑)」
片方のカラコンがある雪の上/龍
「片方でなく一個でいいから、変な色がいいよ」「サンシャインバイオレットみたいな」「ファッキンブルーとか(笑)」「クレイジーピンクとか(笑)」
霧幽かラグビー場の午前五時/光音座
「そのまんまだなあ。ちょっと丁寧すぎる」
熱海から俺を訪ねて来た初日/翼
「しょにち?」「はつひ!」(笑)「失礼しました」「かっこいい句なのに台無しにされた(笑)」
食人とゲロ食いからの初御萩/きもと
(笑)「サイテー(笑)」「ぶっ飛びすぎるよ」「怒った方がいい(笑)」「そういう映画があったんです」(笑)
唐揚げで御殿を建てて初句会/遊鬼
「ありそう」「大分にありそう」
年賀状金正恩からトランプに/たろりずむ
(爆笑)「お腹空いた。I’m Hungryとかありそう(笑)」「ミサイルじゃない?」「いいですね(笑)」
雪壁に 張り付く軍手 カラッカラ/小指つめ子
「からっからは惜しいなあ。雪の中から軍手が出るのはいいよね」
海鼠から音が出るのを期待して/夢の二
(笑)
叱られて猫と炬燵に籠城す/翼
「子どもだったら可愛いなあ」「猫質(笑)」
空手家が護衛につきし初荷かな/遊鬼
「初めての荷物、コカインかな」(笑)
振袖や市長にからあげ君命中/よかちょろ屋こうたろう
(爆笑)「これめっちゃいい!」「横浜アリーナ」「おめー話長いんだよ!(笑)」「唐揚げ君がいい(笑)」「こんな元気な句ない」「振袖からの展開が素晴らしい」「これ特選」「こんなの九州しか詠めない(笑)」「群馬もすごいですよ。市長が『頑張れ』だけ言ってすぐ引っ込む」(笑)
「冷んやりしますよ」と言つてから愛撫/風の日の扉
「冬のローションかな」「手が冷たいのかもしれないね」
ヤンキーに絡まれてゐる鞠始め/遊鬼
「蹴鞠」
唐揚げを多めに揚げて春を待つ/夢の二
「弱いかな。唐揚げは市長に投げるものだから(笑)」
だいじょぶ、だいじょぶ猫で机拭きますから/風の日の扉
「猫で?(笑)」「小島よしお」
空くじの一枚ごとに付け火かな/龍
(笑)「宝くじが外れた句、こないだと一緒じゃないか(笑)」
空き缶や凩なぶりカラコロと/あわ
「丁寧だけど面白さが足りないなあ」「逆方向に蹴ってもいい」
体なき相手と致す姫始め/遊鬼
「VRなのかな」「近いうちにバーチャル空間でセックスができるかもしれない」「女子高生の見た目で中身おっさん(笑)」
さっきから由美子が睨む初句会/風の日の扉
「『自由律で出しているんじゃないでしょうね!』(笑)」「『季語が入っていない!』(笑)」
一回戦に遅れてきた句↓
これ全部函館からのダイバート/光音座
「ダイバートとは悪天候などで着陸できない飛行機が別の飛行場に着陸することですね」
二回戦「まで」の音
葉牡丹に今でも嘘をついてゐる/小川まこと
「悪くないけどね、ちょっとあるかなという感じ」
あくまでも平民として初参賀/翼
「テロとか起こすつもりだけどあくまでも平民の顔してるのかも」「俺も神様ってことだよ(笑)」
幼妻出初めの衆と親しけり/光音座
「やな感じだね(笑)」「親しい、が上手いねえ。効いてる」「ねんごろになってる(笑)」
晴着まで似合ふハーフのモデルかな/たろりずむ
「あー」「トリンドル玲奈」「加藤ローサ」
初鏡二重くつきり見えるまで/喜奈子
「アイプチで一生懸命二重を作っているんだね」「溝が足りない(笑)」
喉まではするすると入る餅だつた/翼
「その先は詰まっちゃった(笑)」
摩天楼で前澤がする姫始め/遊鬼
(爆笑)「陰毛がパセリほど(爆笑)「ひどすぎる」「摩天楼より新緑がパセリほど/鷹羽狩行」
破裂するまで数の子を温める/桃猫
「魚卵系は電子レンジできない」
知り合いじゃないです覗き魔です/きもと
(笑)「普通逆だろ(笑)」
蘇我までは行きも帰りも宝船/翼
「おー」「なるほど」「さっちゃんです!(笑)」
初夢にまでフォロワーが出でにけり/たろりずむ
「前澤?」「五百円もらったとかのツイート見るときついよ(笑)」
トイレまで待てぬメス豚寒の夜/桃猫
(笑)「ひどすぎる(笑)」「桃ちゃんの第一句集はメス豚で(笑)」「ホトトギスが買ってくれるよ(笑)」
こんにゃくは食うものだった晦日まで/あわ
「使ったということですね」「晦日が効いてないよ(笑)」「なに言ってんだよ(笑)」
初夢とせず気に入りが出ずるまで/喜奈子
「好きな子が出るまで初夢じゃないんだよ」「さっちゃんのことなんです」
暇で暇で仕方なかつた福笑/翼
「ひねくれてるよね」「面白くないよね(笑)」
イクまでにどれだけしゃぶるの冬館/ダリア
(笑)「寒い(笑)」「もうね、こういう字面見るの嫌なんだよ(笑)こういうのがずっと続くんだよ」(笑)「それがこの句会の良いとこなんだけど」
鉢植の葱まで抜いて行かれけり/たろりずむ
「これ今、流行ってるからな」「ネパール人」
カニカマでおでんバラバラになったな/まるぱ
「おでんの中のことなんだろうな。逆なんじゃないかな」
暇ですね雪は静かに降り積もる/桃猫
「いいんじゃない?」「おーい、お茶で 雪ばかり見て何もせず誕生日 っていうのがあったな」
「まで、ごらあ!」由美子の絡む新年会/風の日の扉
(爆笑)「こんな絡み方しないでしょう(笑)」
マディソン郡の橋の下で句会/よかちょろ屋こうたろう
(笑)「くだらない(笑)」
※元ネタは小説および映画の『マディソン郡の橋』
昨日まで恋人だった人凍る/まるぱ
(笑)「凍る(笑)」「新しい彼氏ができて元彼殺しちゃった」「凍るが余計な事言ってなくていい」
さっきまでさだまさし居たよ/よかちょろ屋こうたろう
(笑)「変なおばさんがニヤニヤしている気持ち悪い感じ(笑)」
雪折に立てかけてある熊手かな/小川まこと
「雪折は枝だからなあ。幹が折れてたら熊手をひっかけられるけど」
歌舞伎町探すまでもない神待ちを/小佐治
「中高生がツイッターで神待ちって書くと男が『うち、泊まる?』ってDMするんだよ。それを神待ちって。」
宝船に乱入天照大神/遊鬼
「あー」(笑)「いいね」「相当、雑だね」「帰るモード(笑)」
暖を取る枯れ木さえない禿山で/小佐治
(笑)
四国まで取られてしまった冴ゆる月/桃猫
(笑)「あの句のアンサー句で(笑)」「国境変わっても句会出られるよ」
双六を義姉の連れ子と飽きるまで/たろりずむ
「もっと変な、会社の上司みたいな無理矢理感がほしい」
爺ちやんへ年玉までの愛想して/喜奈子
「あー」「お年玉貰うまでは、おじいちゃんおじいちゃん、って」
正月の土間で轟く餅つき機/小佐治
「結構うるさいんですよね」「これが新年の良さ」
鮮人がデマで殺され初御空/翼
「関東大震災で殺されたんですよね」「17日は阪神・淡路だね」
新日記頭でつかち尻つぼみ/夢の二
「蕾だとホモの句だよ」「花開いちゃう(笑)」「三日で一行、四日で一言」
離婚まで待てないの姫始め/遊鬼
(笑)「リアルすぎるだろ(笑)」
ドラマでは幸せだつた雪女/翼
「面白い。芝居とかだといいかな」
小室まで歌会始に来るのかよ/遊鬼
(爆笑)「そういうことね(笑)」「これ面白い(笑)」
天照大神冬でも素つ裸/翼
「そうかもね」「ファーストポルノスター(笑)」
新島でできた子どもと初日見る/小佐治
(笑)「新島はナンパ島だからね。バブルの頃の。船がすでに乱交場だから」「なるほど」
今のままで充分かはいいよさら/翼
「さっちゃんの本名です」
熊手さえ効かぬ今年の金杯よ/小佐治
「中山金杯?」「そう」
パンツまで脱ぐなよ冬の立ち小便/あわ
(笑)「子どもでいるよね」「膝までズボンさげて」「これいいじゃん」
いつまでも俳句が上手くなりません/風の日の扉
(笑)「お屁楽に~」「風の日の扉さん」「十分うますぎだよ(笑)」
一回り大きい熊手のライバル店/夢の二
「これいいな。ライバル店。微妙な願掛けの意識が出てるよね。うちより5㎝大きい、うちより千円札が多いっていう」
冬の山で水着/風の日の扉
(笑)「どうしたの?」
室咲きを絞首台まで持って来し/こはく
「おー、いいね」「最後に死刑囚に煙草っていうけどさ、最後にお花、と言って室咲の桜を持ってきてもらう。いいね」
双六や待て待て待てと怒鳴る人/桃猫
「怒鳴らないよ(笑)」
翼さんトイレ出るまで読まないで!/風の日の扉
(笑)「すみません、近いので」(笑)
もう待てん撞き始めたる除夜の鐘/遊鬼
「そんな(笑)雑だよ。思いつきだよ」
ポコチンの品評会まであるんですか!/風の日の扉
(爆笑)
あくまでもマディソン郡に出す熊手/まるぱ
「よく分かんないな(笑)」「みんな思いつきを書いてないか?(笑)」
初詣天竺まではまう少し/翼
「インドとかですかね」
電マまであるんですね/風の日の扉
(笑)「砂の城はいろんなものを取り揃えています」
パトカーが来るまで裸寒稽古/あわ
(笑)「いいねえ」「これ面白いね」「いきなり吹っ切れた感じ。今日のベスト3くらいいいよ」
仕事始まで残りたる縄の跡/たろりずむ
(笑)「夏でも長袖」「いいね」
入金日まで沢庵で過ごします/風の日の扉
(笑)「可愛い」「ホストが給料、いくらだよ、と聞かれてサラリーマンくらいだよって答えてた」「味無しスパゲティに醤油かけて食べたりしたなあ」
麓まで転がつていくスキーかな/小川まこと
「人がいないスキーだと滑る感じだから」「人間が雪だるまみたいに転がってる」「バカボンっぽいね」
以上です!お読みいただきありがとうございました!
砂の城リニューアルまでカウントダウン!どうなる!?砂の城!