屍句会報2021年6月25日(金)

正解は「茄子苗」

一回戦「にゅう」の音

◇入管や広島弁のケニア人  随三

「具体例が出てこないけどいいんじゃない?(笑)」

◇入着の君を濡らすや五月雨  健一

「掲示板に入った。競馬で五着以内のことだね」「五月賞でもいいね」

◇西入のルールまちまち帰省して  翼

「麻雀の親が二周した場合で点差が少ない場合、シャに入るっていって延長する。ローカルルールが色々」「へー」

※西入で「しゃーにゅう」と読む。
現在の日本の麻雀は親が二周する「半荘(はんちゃん)」が一般的で、東場(とんば)から始まって南場(なんば)が後半となる。
西入は南場を終えても点差が少ない時に延長戦として西場に突入するというもの。西場終了時点でも点差が少ないときは北場を行うこともある。
かつては東南西北と親が四周する「一荘(いーちゃん)」だったが、プレイ時間が長過ぎるため日本では半荘が主流となった。一般的な西入のルールでは南四局で親が流れた際、トップが30000点未満の場合に突入する。

◇乳輪も見せちゃう夏のシースルー  桃猫

(笑)「乳頭がいいんじゃない」「冬はないからな」「際を探すくらいがいい」

◇焼酎が騒がれているニュースかな  遊鬼

「宇宙から帰ってきた酵母」

◇蝿打ちに参入したる宅配屋  喜奈子

「いいね。ヤマトさんがピンポンと来て(笑)捕まえましたよ、奥さんの心も捕まえましたよ」(笑)

◇入梅を知って着飾る白ブラウス

「透ける狙い」「駅で探すくらいがいいよ」

◇夏草や突入せよと耳鳴りす  翼

「前世」「病気」「なんか取り合わせがいい」

◇おばはんが羽生結弦に編むレース  遊鬼

(笑)「ありそう」「老人は好きだよな。俳句の後書きにみんな書いてる」

◇乳鉢にすり潰したい退屈を  小佐治

「川柳っぽいかな」「堂々とすり潰していい」

◇乳頭もおしぼりで拭く夏休み  桃猫

(笑)「おっさんだなあ」「いいね」「丁寧で気持ち悪い」

◇入院で治らぬ病青胡桃  遊鬼

「若造が」

◇CMでしか見ぬホテルニュー淡路  みさ

(笑)「懐かしい」「よく知ってるね」「島は20年前のテレビ」(笑)

◇誘蛾灯ファミリーマートの入店音  龍

「あー」「扉の句でやってたね」

◇乳頭に蚊がとまってゐる震へてゐる

(笑)「巨乳感がある」「放哉の すばらしい乳房だ蚊がいる」

◇ががんぼのニューロンががんぼの形  翼

「神経細胞」「いいね」「ごめんね。知性を見せびらかして」

◇鍾乳洞でなくしてしまったサングラス  遊鬼

「鍾乳洞かけたまんまのサングラス」「おー」「いいね」「真っ黒だよ」(笑)

◇入眠障害と言い逃げ海へ行く

「動詞が多いかな」「海行ったつもりくらいにして障害に重きを置いて」「入眠障害どこにでも海がある」「いいね」

◇ニュートンの林檎の木陰立ちションす  随三

(笑)「笑いに持ってき過ぎかな」「あの話自体嘘かもと言われている」「1N(ニュートン)で乳首押すにしたら?」(笑)

◇入札に敗れてしまった祇園祭  遊鬼

「山車とか屋台とか」「敗れてしまったはもう少し言い方がありそう」

◇巨乳の姉もって友達たんと増え  小佐治

(笑)「高校生感」「おっさんの思い出話」「小佐治です」(笑)

◇冷蔵庫に隠れた密入国者かな  遊鬼

「冷凍庫とか」「アボカドにまぎれて とか」「隠した、とか」

◇にゅうと入りにゅうと出てゆく祭かな  桃猫

「ところ天のことだよ」(笑)「裸祭」「人が多くて押し出される」

◇練乳を宇治金時が恨んでる  龍

「目糞鼻糞だなあ」(笑)

◇自転車を倒して止まる入道雲  桃猫

「止める、じゃないの?これじゃ事故だ」(笑)「乗り捨てる感じ」「分かりにくいかな」

◇ニューフェイス俯き加減の元彼かな  随三

「音を合わせたいな」「元彼か」「関係者、くらいで」

◇金魚売が焼肉業界参入す  桃猫

(笑)「違いすぎる」「メニューらんちう」(笑)

◇入線の列車吐き出す初浴衣  健一

「プラットホームに入る」「列車から浴衣の人が出て来るのか」「駅名を言った方がいい。新橋とか」

◇空のあれは副虹それは副乳   光音座

(笑)「普通1本だけど虹が二本になることもある。それを副虹。それと副次的な乳が「脇の下におっぱいがあって母乳が出ることがある」「…だからなんだよ」「世界観が独特」(笑)

◇めくってみればニューハーフ  随三

「ここまで良ければ上5持ってきたらいいのに」「初浴衣」(笑)「町の感じ」

◇ハンモック授乳の母は残留者  也屁

「つくりこんできたな」(笑)「サイパンとかハワイとか」「こちら也屁さん」「へー重たくなったね」(笑)

◇かな入力壊れたままの夏期講座  遊鬼

「戻せぬまま、がいい」「がちゃがちゃ押してると直るよね」

◇入荷後の林檎二三個腐りたる  小佐治

「そのまんますぎんだろ」(笑)「入荷前から腐ってる、くらいで」

◇虫刺されで入院したるサングラス  喜奈子

(笑)「デング熱とか。こんな蚊くらい平気だよ、と言っていたけど」「アル中が虫が見える、って」(笑)

◇練乳をかけたら溶けるかき氷  桃猫

「溶けない、固まる」「自由研究」「ちゃんと検証していない」(笑)

◇入院に西瓜丸ごと一個かな  翼

「担いで、おー持ってきた!って(笑)」「たけしの家の畑から持ってきた」(笑)「馬鹿さがいいよね」「そいつ両手骨折してんのに(笑)」

◇ホモ牛乳を勘違いして海開き  遊鬼

(爆笑)「海開きがいい」

◇授乳する妻を見つめて指くわえ  小佐治

(笑)「川柳だなあ」

◇乳輪のところにつけるレースかな  遊鬼

(笑)

◇おニューの長靴かたつむりと遊ぶ  翼

「やってることは小学生だけどおニューって言い方が古い」「ピンクの長靴がサイズがなくてさあ、色変えていいですかって言われたけど、ピンクをやっと見つけたのに「黒か青でいいですかって、いいわけないだろ、ピンクが欲しくて買ってるんだ」(笑)「足切るしかない」

◇乳輪のでかさを花火に例えたる  翼

「これいいね」「6尺」「そんなにでかくないだろ」

◇入梅や退職願書き終えて  桃猫

「気持ちの湿りと合ってる」「きれい」

◇入館証ぶら下げたまま生ビール  龍

「いいね」「あるよね」

◇名前書く入院患者の白い靴  遊鬼

(笑)「ゆりこ」「マグカップにも書く」「すぐ盗んだとか言い出すから」

◇ニューカレドニア裸の撮影会  遊鬼

(笑)「ヌーディストビーチ」

◇入社式起立毎回ずれてしまう

「遅れてしまうがいいんじゃないかな。自分目線にして」「最初の起立遅れたる」「あー」

◇お前の彼女乳牛やなあ  随三

「褒めてるのかけなしているのか」(笑)

◇入管で引っかかってる羽抜鳥  遊鬼

「シャレに持って行ったな」「ビーフジャーキーとか取り上げられる、目の前で売ってんのに」「その場で食うのか」

◇小麦色のニュージーランドのクリスマス  翼

「そのまま季節の違いを詠んでる」(笑)

◇転入の届けを出すや薫る風  健一

「転校生との取り合わせが合いすぎて既視感があるかな」

◇ニュートラルで流されている水馬(あめんぼう)  翼

「車でニュートラルにすると前にも後ろにも動ける」「風で流される」「いいね」

二回戦「辛いもの」

◇朝昼晩カレーインドは炎暑なり  喜奈子

「インドは冷夏なりにしたら面白いよ」(笑)

◇おばあちゃんの麦茶は塩が大量で  桃猫

(笑)「熱中症予防」

◇六月の抜け毛を舐め辛かった

(笑)「つらかった、じゃない?」「いやからかったです」「育毛剤」

◇ハンカチで押さえる歯茎の麻酔かな  遊鬼

「垂れて来るのは苦いよね」

◇河童忌や青唐辛子手向けたり  健一

「芥川龍之介の忌日」「手向けるより投げつけたり、くらいで」

◇さっきまで山葵を詰めていた鼻だ

(笑)「いじめだね」「泣き止まない子ども」「フリスクを尿道に詰めると痛いよね」「2ちゃんで穴リスクってあった」(笑)「経済穴リスク」(笑)

◇松代の山葵ラーメン水の音  随三

「長野は山葵の産地」「ソフトもあるよね」

◇かっぱ巻に見えてどっさり山葵かな  桃猫

「ロシアン手巻き寿司」

◇中本のタオルの太き小暑かな  喜奈子

「頭に巻いてるやつだよね」「大勝軒の親父とか」「小暑より違う季語がいいかな」

◇サイゼリヤタバスコ事件終業式  龍

(笑)「ドリンクバーでやってるガキ」

◇塩辛い脇の谷や憂国忌  随三

「脇の山河にしたら?」「ホモがじろじろと」

◇うな丼に醤油をかけているゆうべ  遊鬼

(笑)「そうきたか。もともとタレがかかっているのに」「病気になるよ」

◇彼女連れだから今日だけスペシャルホット  小佐治

「常連の男の子がかっこつけて頼んでる」「北極で~」「いつも食ってるからな、という顔で」

◇フリスクを食べ続けている夏期講座  遊鬼

「そういうやつうたな」

◇馬鹿外人うんこの形のマスタード  翼

(笑)「いいんじゃないかなあ」「全然良くない」(笑)

◇寿司屋でも牛丼屋でもカレー食う  桃猫

「平凡だなあ(笑)」「小学生の馬鹿息子」「酢飯のカレー」「蕎麦屋のカレーがいいな」

◇扇風機弱し高菜はたっぷりと  喜奈子

「高菜を、がいいかな」「対比としての『は』かな」「博多系」

◇前菜にカレーの小鉢夏料理  遊鬼

「ちっちゃくルーだけで」「これいいじゃん」「洒落てる」

◇暑いからこその挑戦二十辛  小佐治

「ココイチ」「オロチョンラーメンは二十辛」「ほとんど粉」(笑)

◇もういっちょいく?激辛ペヤング発売中止  きもと

(笑)「CMを知ってる人」

◇生き急いでませんか、龍さん  風の日の扉

(笑)「意見が辛い」(笑)

◇上大岡から西辛島町まで指で  光音座

「熊本だ」「神奈川から熊本」「青春18きっぷかな」「地名が生きていない(笑)」「すごいね。解説できない(笑)」

◇ココイチのカレー持ち帰りキムチ乗せ  小佐治

「せこい」(笑)

◇キャンプ場舐めるところが皆からい  遊鬼

「キャンプがホモなんだよ。舐めるのはケツの穴」(笑)

◇左の腋の匂いがやや強め  風の日の扉

「これ辛くない」「スパイシー」「心臓に近い方がやっぱ」

◇焼鮎の尾鰭の強き飾り塩  遊鬼

「純粋に上手い句です」

◇山葵添え鼻を涼しくしてゐたる  翼

「鼻じゃなくて…」

◇玉葱の香り残りし厨かな  健一

「だからなんだ」(笑)「入ったら目が痛かったんだな」

◇サングラス噛み砕いてるプロレスラー  遊鬼

(笑)「辛いっちゃ辛いか」

◇初めての煙草の辛さ遠花火  翼

「舌にぴりっときた」「上手いけどじじ臭い」「こういう句を作る大人になりたくなかった」(笑)

◇ごきぶりにとってのホウ酸団子

(笑)「いいじゃん」

◇母乳なる塩辛きもの夏衣

「汗が乳首についているんだな」「おっさん臭くてこどもっぽさがない」(笑)

◇夏期講座臨時講師の部分点

「記述問題の十点中の五点とか」「あの先生だったら満点だったのになあ」

◇パスタ屋の壁に唐辛子飾り  桃猫

「あるあるだけ」「唐辛子は秋」「音を合わせて」「サイゼリヤとかにしたらいい」

◇あの夏のイタリア人が退場す  龍

「ジダン?」「フランス人(笑)」「トッティだよ」「それトッティって(笑)」「バッジョはマエストロ大作って言ってカットされた」(笑)「親日家だと思ったら学会員」(笑)

◇美味しい硝子の火薬玉ヤマモモ  光音座

「マジわかんねー」(笑)「この人発達障害なんじゃないかな」(笑)

◇キムチ売る木村さん赤い服着てた  みさ

「キムラさん。キムさん」

◇あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ジョロキア

「ハバネロの百倍辛い」「一気食いする大会でみんな青白くなる」

◇無理するな辛くなくても美味い店  小佐治

「店主が辛さで売りを作ってるのか」「食べる側かも」

◇汗が目に入る激辛担々麺  翼

「音はいいけど普通だな」「実況」

◇池袋カレーあるよとインド人  みさ

「これこそ普通」(笑)「練馬人がいい」(笑)

◇ザーメンを飲み下してる扇風機  遊鬼

「きたない」「出し逃げの遊鬼さん」(笑)「晒しとけ」

◇北極ラーメン汗と同じ味がする  小佐治

「さっきと同じだな」

◇海開き帰ってこない男の子  遊鬼

「からいというかつらい」「海が塩辛いのか」

◇談志だけ五十点出る採点機  小佐治

「カラオケのマシン」「実話です」

◇中辛はないと言われて神保町  随三

「あー」「ある店はあるよ」

◇キムチ酸っぱく夏痩せの喉を過ぐ  喜奈子

「発酵しちゃってる」「キムチと夏痩せ近いけど面白くなりそう」「いい取り合わせ」「明るいところに落とせそう」「キムチの瓶より真っ赤な手を取り出すっていう句があって」「おー」「キムチ作りの句」

◇ジンジャーは家出の香り夕涼し  翼

「夕涼しじゃないほうがいいんじゃない?」

◇NHK俳句片山由美子句評  風の日の扉

(爆笑)「からくてつらい」「はい、いつもの方です」「ホッとするよ(笑)」

◇梅干しの塩のところを好みたり  遊鬼

「結晶みたいな」「田舎の感じ」「上手い」

◇土曜日の部活帰りのカラムーチョ

「いいね」「時代感」「リアル」「土曜日は試合」

◇コチュジャンをかけて食べてる山椒魚  遊鬼

「魯山人が山椒魚食って死んだ」「田螺だったかな?」

◇日盛や激辛前の救急車  翼

「なかもととかの前に救急車が停まってる」

◇泣きながら「辛い!もう一杯!!」とエロ機長  光音座

(爆笑)「意味わかんない」「青汁のCM」「いいねえ」「エロ機長の連作いいなあ」

◇塩辛き夏足袋一足入手せり  遊鬼

「ブルセラショップかな」「黒いと汗が浮くんだよ」

◇のど自慢の鐘が鳴らない  風の日の扉

(笑)「カンカン」「カーンもある」「町で人気者のおばさんが山本リンダを熱唱した後にカーンて鳴る」(笑)「三者連続凡退の句なんだろうな」「伍代夏子が、おばあちゃん、頑張りましたね~って」(笑)

◇魂の突き抜けて青唐辛子  也屁

「言ってることは分かる」「タマキンに突き抜けてがいい(笑)」

◇使われぬ辛子八月十五日  翼

「これいいね。賞味期限なんだよ」「冷蔵庫に一本まるまる残って」「小さい冷やし中華の辛子かも」「人の角川賞を直しているうちにそんな句になってしまった(笑)」

◇帰省子に持たす青山椒の包みかな  健一

「何を持たせてもいける(笑)」

◇味噌餡の強めの塩味柏餅  遊鬼

「レシピすぎる。遊鬼さん」(笑)

◇愛し合ふさなかの汗の塩辛き  桃猫

「言っちゃだめだよ(笑)」「うなじとか尻とかにしないと」「これじゃ報告」「愛し合う鎖骨の湖 みたいな」

◇インドカレー店員サココタチュラマ二  みさ

(笑)「名前言っただけじゃないか(笑)」

◇夏の林真須美のカレー鍋  桃猫

「いよいよ死刑になりそう」「そのまますぎる」「最後まで食べたやつが死んだんだよ」

◇辛いと幸いが違いすぎる  きもと

(笑)「字がね」

◇適当に作った味噌汁夏芝居  遊鬼

「これいいかも」「意外と炎天下で美味い」

◇山葵味のアイスクリーム  随三

「長野で売ってるよ」(笑)

◇山椒をたどれば華僑岩燕  翼

「チャイナフレンズ」「適当に作ってすみません」「山椒は肉体労働の味なんだ」

◇目を閉じて舐めてるところ砂日傘  遊鬼

「塗るだけだよって言って舐めてる」

◇給食のカレーの鍋の重き夏  桃猫

「いいね」「そこまで言わずに伝わるといい」

◇ところてん黒蜜派とか辛子醤油派とか  遊鬼

「どっちでもいい。食いたい方を食え」(笑)

◇チワワが吐いてゐる  風の日の扉

(笑)「ホウ酸団子とか食べたんだな」

◇ゴキブリに振りかけているチリソース  遊鬼

(笑)「エチオピアの料理だから。嘘だよ」

◇塩辛い君のビキニの結び目も  翼

「ほどけなくて噛んだら塩辛かった。ちゃんと読めよ。バカヤロー」

以上で二回戦終了!最後までお読みいただきありがとうございました!

おまけ


写真右側の新聞とパンを持っている男、小松随三が菊池洋勝の句集「聖樹」を元にした小説を発表しました。

ぜひご一読ください。

[菊池洋勝×小松随三]俳散二重奏

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